1インチコンデジ最強のSONY RX100M3を紹介する:ついでにコンデジで綺麗な写真に仕上げるコツも

1インチコンデジ最強のSONY RX100M3を紹介する:ついでにコンデジで綺麗な写真に仕上げるコツも

DSC-RX100M4とM5が出ているが、M3で十分

アマゾンのRX3のページからもらってきた図。

有効画素数はいずれも2010万画素でセンサーサイズは1インチ。エンジンはブラッシュアップされているだろうけど、プロの使用に耐えるような写真を狙うのでない限り、M3で十分すぎる。M4やM5の購入を考える時はより速い連写を求めるか、4K動画、スーパースロー動画を撮りたいかとう点のみだろう。

この小さなコンデジにそこまで求めるか・・・というと普通は不要だろうから、価格がこなれてきているM3がベストバイだと思う。この記事を書いている2018年7月の段階でアマゾンでは63,140円だ。

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コンデジを買う時のポイント

勘違いしやすい点を含めて、コンデジを選ぶポイントを挙げてみる。前提として、「スマホ以上の画質を求めて」コンデジを買う場合の話。

  • センサーサイズ
  • 画素数ではない
  • 軽くて小さい
  • エフェクト効果の多さは不要

それぞれについて説明してみる。

センサーサイズ

画質を決めるのはセンサーサイズと言っても過言ではない。もちろんそれだけではないが、センサーサイズによる画質の向上/劣化は相当大きな要素を占める。

廉価なコンデジのセンサーサイズは1インチ以下で、コンパクトさを求めるならそれもいいが、スマホ以上の画質を求めるなら1インチ以上は必須だと思っていい。iPhone7以降の写真のクオリティは素晴らしくて、正直下手なコンデジより画質はいい。

しかし、大画面のPCで(自分はiMac27インチを使っている)等倍で写真を見ると、やはりiPhon7は細部が破綻してる。それを小さいサイズで見るから綺麗に見えるだけで、等倍で見ると「それなりだね」という感想になる。

1インチ以上になると、そこまで細部はひどくない。自分は普段フルサイズカメラ(α7RIII)を使っているので、それと比較するとRX100M3も「それなりだね」だが、廉価版コンデジやiPhoneほどひどくはない。

その画質に我慢できないなら、APS-C以上のカメラになるわけで、「それ、コンデジじゃないよね」となるから、画質と携帯性の落とし所としてM3がベストだと思ってる。

APS-Cのコンデジというと、リコーのGRIIがあるが、あれはいいよね。できれば欲しい。でもM3も負けてはいない。GRIIも6万円ぐらいなので、6万円の予算が出せるならGRIIかM3がいいと思う。

そもそもコンデジに求めるのは「どこに行く時も持ち出す」便利さなので、その上で画質をどこまで求めるか、許容できるかのトレードオフになる。画質で言えば当然フルサイズの一眼レフ(ミラーレス含む)一択になるわけだが、あんなでかくて重いカメラ、普段は持ち歩けない。

持ち歩かないとシャッターチャンスを逃すわけで、普段用のサブカメラとして、こういった高級コンデジを考えているはずだ。となると、価格も一眼ほど高くはなく、しかし、一眼に迫る画質というところが考慮ポイントになる。そういった意味で1インチセンサーが一番適していると思う。

APS-Cというと富士フイルムからもコンデジが出るようだけど、あのカメラ、レンズ保護カバーがないみたいなので、そんなコンデジ、怖くてカバンの中に入れられないよね。

画素数ではない

結構勘違いされているのがこれ。画素数が多いほど「よく写る」と思われてるけど、そうではない。あまりにも低画素だと常用には厳しいが、1600万画素以上あれば、どのカメラも最近のはよく写る。画素数が多いと手ブレが発生しやすい、処理に時間がかかる等デメリットも出てくるので、多ければいいというわけでもないことに注意しよう。

軽くて小さい

センサーサイズのところでも書いたが、コンパクトデジカメのもっとも大きなメリットは「気軽に持ち出せる」ところにある。でかくて重いと、「結局持ち出さなくなって手放した」ということになりかねない。カメラは持ち出して、撮ってなんぼなのだ。

エフェクト効果の多さは不要

このクラスのカメラを使うなら、必ずRAW撮りしよう。だから、JPEGでしか効かないエフェクトは不要なのだ。

理由はいくつかあるけど、RAW編集することで自分の思い通りに仕上げることが可能になるし、カメラ内現像のJPEGはすべての場面に対応できるわけではない(逆光やコントラストの低い場面など)。

シャッターチャンスを逃さないためにも、いちいちエフェクトで「HDR」や「ビビット」なんかを選んでる暇はない。RAWですぐにばしばし撮って、あとでしっかり現像するのだ。HDRに頼るぐらいなら、RAWでHDR効果を作る方法を覚えた方が速い。

RAWからHDR効果を出す編集方法は別サイトで紹介しているので参考にして欲しい。カメラで用意されているHDRモードを使うと特に色味が気持ち悪くなるケースが多く、個人的には嫌いなのだが、RAWから仕上げる場合は自分好みにできるから、こういう気持ち悪さもない。

逆光でHDR的な編集をする

作例とRAW編集の様子、コツ

以下、RX100M3で撮った写真のRAW編集とコツ、作例を紹介する。

1枚目は今年の5月、戸隠に鳥撮り旅行に行った時撮った戸隠森林植物園の風景。

DSC-RX100M3 24-70mm F1.8-2.8 F8.0 8.8mm ISO125  1/250sec 

Lightroomの編集後のパラメータはこのようになっている。色温度を高めに(LRでは左右が逆になるので左側にシフトする)、ハイライト側を抑え、シャドウ側を上げるのがHDR的な編集になる。こういった自然の風景では木陰が暗く沈むので、シャドウ側を思いっきり上げた後で強めコントラストをかけるとシャキッとした写真になる。青空の色を綺麗に出す方法もLRだと簡単なのだが、それは別途LightRoom Powerのサイトで紹介したいと思う。

次も戸隠森林植物園の風景なのだが、コンデジでここまで撮れるのかと思った写真。

DSC-RX100M3 24-70mm F1.8-2.8 F8.0 8.8mm ISO125  1/50sec 

ただ、これはパラメータを見てもらうと分かる通り、コントラスト系をかなりいじっていて、JPEG出し(カメラが出すJPEG)ではほぼ無理。目の前で見た風景の感動を写真で表現するためには、現像編集でしっかりパラメータを設定していく必要があり、これがJPEGだと編集の途中で破綻するので、必ずRAWで撮る必要があるのだ(ちなみに写真選定のために自分はどのカメラでもRAW+JPEGの両撮りをしている)。

それと編集するメリットの一つにあとから水平出しをできる点がある。たまにプロでも「編集は一切しない」という変なこだわりを持っている人がいるが、現場で手間暇かけて水平出しをして、露出を測定するぐらいなら、白飛びしないことだけに気をつけて「さっ」と撮って、あとでしっかり編集した方がいい。現場でいろいろやっているうちにシャッターチャンスを逃してしまうからだ。

M3は部屋撮りもしっかり写る。

DSC-RX100M3 24-70mm F1.8-2.8 F4.0 8.8mm ISO250  1/30sec 

ただし、これもしっかり編集する必要がある。パラメータを見てもらっての通り、これもHDR的な編集をしている。

これは今年5月、三宅島に行った帰りの船の上で撮った写真。逆光でも綺麗に写る。少々ゴーストが出てるけどね。個人的にゴーストは嫌いじゃないので、気にしていない。フレアは困るけどね。

DSC-RX100M3 24-70mm F1.8-2.8 F8.0 23.73mm ISO125  1/250sec 

編集の様子。HDR的な編集ばかりになっちゃってるけど、これも通常とは逆の編集をし、コントラストを思いっきりかけるという編集プロセスを踏んでる。

三宅島で泊まったホテル。太陽がヤシの葉の間から出るように構図だけは狙ったけど、その後の編集はLightroomで目一杯いじってる。逆光になっているホテルの壁なんか真っ暗に近い暗さになるからだ。

DSC-RX100M3 24-70mm F1.8-2.8 F4.0 8.8mm ISO125  1/500sec 

M3でよく使う付加機能の1つにパノラマ写真がある。さすがにこれはRAWでは保存してくれないが、パノラマで撮っておいて、あとでトリミングすると超広角のような効果にもなるので重宝する。M3はダイヤルボタンにパノラマ機能が搭載されているので、ダイヤルを回すだけで簡単にパノラマを撮れる。

DSC-RX100M3 8.8-25.7 mm f/1.8-2.8 F4.0 8.8mm ISO125  1/500sec 

カメラは持ち出してこそ真価を発揮する

本気で撮るなら一眼レフの画質はまだまだ圧倒的だ。しかし、通勤とか休日「ちょっとそこまで」に持っていけるほど気軽なシステムではない。

ポケットやカバンに入れられるサイズ、重量でありながら、画質は妥協していない、そんなカメラを求めるなら1インチセンサーカメラは最適で、価格も使用感もこなれてきているソニーのRX100M3はいい選択肢だと思う。

カメラ雑誌などでは「初心者から脱するためにPモードを止めよう」とよく書かれてる。確かにそれは言える。まずはAモードを使うことが大事。カメラのレンズはほとんどがF5.6でもっともよく写るように設計されているので、まずはF5.6で撮るようにしよう。

そして、その次がRAW撮りだ。RAWで撮って、Lightroomのような現像ソフトでしっかり編集する。女性が好むコントラストの薄い、明るい写真も、男性が好む暗く沈んだコントラストの強い写真も思いのままに仕上げられる。

カメラで撮った写真を「作品」に昇華させるのがRAW編集なのだ。さぁ、高級コンデジでなんでもかんでも撮って、RAW編集をして、作品をたくさん作ろう。

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