サラリーマンはこうやって老後の資産を形成しよう

サラリーマンはこうやって老後の資産を形成しよう

資産とは

法律上は「資本にすることができる財産」ですが、今は「老後の資産」を考えるので「お金を生む財産」と定義します。

持っている財産がお金を生まないといけないので、預貯金は含みません。

日本では、社会人の80%超と言われるサラリーマンが、老後のための資産を形成する方法を考察していきます。なぜなら自分もサラリーマンだからです。

資産形成と資産運用は違う

文字通りだけど、資産を作るのが「形成」で、今ある資産をさらに増やしていくのが「運用」。

老後の資産を考える時、働きながら10年、20年という長期間で資産を作っていくので、実際には「形成」と「運用」はセットで考えるべきなんだけど、一応「意味が違う」ということは把握しておこう。

まずは老後に必要な資産額を決める

老後いくら必要になるのか。3,000万円必要とか、いやいや夫婦ふたりで6,000万はいるよとか、家を持っていたら1,000万ぐらいで十分だよとか、どれが正解なのか、よく分かりません。

そんな通説は気にせず、老後に必要な金額は自分で決めよう。金額を決めたら、定年まで自分には何年残されていて、どうやって資産形成していけば目標額に到達するのか方法を決めればいい。シンプルな話です。

では自分にとって老後の必要額っていくらなんだろう。ちょっと試算してみましょう。

自分はできれば60歳で引退したいけど、一応65歳まで働くこととします。そして80歳で死ぬとします。ということは老後は15年あることになります。

さて、引退後生活費はいくらぐらいになるのか。ざっくりでいいので今の生活費から想定してみます。

まず自分は家を買うつもりはないので、賃貸に住み続けるものとします。夫婦ふたりだけなので大きなマンションである必要もなく、東京でも郊外だと12万円/月ぐらいで十分かなと思います。

光熱費、水道代、通信費などの公共料金を3万円/月と想定。

食費は1日3,000円として、9万円/月。

車はお金に余裕があれば持つけど、絶対必要というほど必要性を感じていないので、今は除外します。

ここまでが固定費ですね。

この他に生活費、雑費が必要になります。服、シャンプーなどの消費財、娯楽費などなど。これをざっくり5万円/月ぐらいと想定しましょうか。まぁ老後はそんなに贅沢するなってことで。

これで「生きていくのに必要な金額」は出揃ったはず。足してみましょう。

  • 家賃:12万円/月
  • 公共料金:3万円/月
  • 食費:9万円/月
  • 雑費:5万円/月

合計で29万円/月となります。うん、まぁ自分的にも「そんなもんかな」って思います。計算が面倒なので30万円/月としましょうか。

ということは年間で360万円必要。引退してから15年生きるとすると360×15=5,400万円必要となります。

む。思ったよりでかい金額ですね。

でもまぁ一応、老後に自分が想定する生活を送った場合、死ぬまでに必要な金額が出ました。家を持っている人とか、食費はそんなにいらない人とか、個人差があると思うけど、大事なのは「あまり細かく考えず、ざっくり計算しておく」ってことでしょう。

ターゲット金額が決まったので、次に「老後までにどうやって資産を作るか」を考えていきます。

資産形成の手法を考える

自分は今40代なので、あと20年ぐらいで5,400万円を作らないといけません。

サラリーマンでもできる資産形成、資産運用はいろいろありますが、ここからは自分が行っている方法と、行っていない方法を紹介していきます。

貯金は資産形成・資産運用の手段としては考えない

日本人は貯金が好きと言われるし、人の好みまでとやかく言うつもりはありません。

ただ、数千万円という資産を作っていく時に銀行へお金を預けておくというのは、ほぼ意味がありません。

投資は怖い・よく分からないという人がいますが、そういう人には「銀行へ貯金しておくなんてもったいない」という意識改革が必要です。

理由は2つあります。

まず、バブル景気の時代ならともかく、今は定期預金でさえ空前の低金利時代。

SBJ銀行やオリックス銀行が0.3%〜0.2%(5年もの、2018年5月現在)となっているものの、いわゆる3大メガバンク(みずほ、SMBC、UFJ)は揃って0.01%(同上)。

100万円を預けても利子は100円です。100円ですよ、100円。他行への振込とか、ATMで時間外出金とかしたら手数料だけであっという間にマイナスです。

こんなの意味ないっしょ。

もう一つの理由はインフレ。

過去40年の日本のインフレ率の推移をみると、マイナスの年もありますが、だいだい2-3%ぐらいで推移しています。低く見積もっても今後も1-2%ぐらいで緩やかなインフレで推移していく可能性は高いでしょう。

つまり、今から10年後のインフレ率が1%だったとすると、今日100円で買えたジュースが10年後は101円になっているということです。

言い方を変えると、今手持ちにある100円が10年後には100円の価値ではなくなっていること。

実際の生活では1-2%のインフレ程度では大きな問題ではないけど、増えもしない貯金(実質目減り)は20年後、30年後のインフレを考えると資産形成の手段としてはまったく向いていないことが分かると思います。

まったく貯金しなくてもいいのか

手のひら返すようですが、保有する資産のうち貯金がゼロというのは避けるべきだと思っています。

銀行への貯金の最大のメリットは「流動性」です。つまり「必要な時にすぐ現金化できる」こと。

株をやってる人はご存知の通り、100万の時価がついている株であっても現金化する(約定→銀行口座へ出金)までに3-5営業日ぐらいかかります。

銀行にいくばくか貯金を残しておくと、急に病院に行くといった、現金が必要になった時にすぐ取り出せるという意味で安心です。

では、どれぐらいを銀行に残しておくべきなのか。

自分は「おおよそ一ヶ月の生活費程度」と考えています。

今の自分だと家賃込みでざっくりの生活費は30万円/月ぐらい。だから、とりあえず銀行に30万貯金があればいいかなと考えています。

残りはすべて投資(資産形成)に回します。

よく「資産形成・資産運用は余剰資金ですべき」と言われますが、この「余剰」とは「1ヶ月分の生活費を銀行に預けておき、その残り」と自分は考えています。

銀行口座の管理方法

資産形成の話ではありませんが、資産を作っていく時にも関わる話なので、自分が行っている銀行口座の管理方法をご紹介します。

まず、最低でも口座は2つ作っておきます。同じ銀行で支店だけ変えてもいいし、違う銀行で2つ作ってもいいと思います。

1つめの口座は給与振り込み口座とし、ここに必要な生活費を残すようにします。

もう1つの口座は資産形成のためのお金を置く場所で、給料日にすぐに必要な金額を移します。

ものすっごく意志が強くて、1つだけの口座で生活費のやりくりと資産形成をできる人なら、それでもいいのですが、少なくとも自分はダメでした。

やっぱり人間なので、口座に大きな金額が残っていると、なにかの拍子に「今口座に○○万円あるからなぁ、ちょっと無理すれば買えるなぁ」なんて気が緩む時があるんです。

それを避けるためにも、生活のやりくり口座(=給与振り込み口座)と資産形成口座は分けましょう。持ってるだけだと手数料かからないし。

ただし、給与口座→資産形成口座への振込は手数料がかかるので、同じ銀行で別々の支店に口座を開くといいかもしれませんね。この場合お金の移動は振込ではなく、振替になるので、銀行によって条件はあるもののたいていは手数料ゼロです。

さて、自分の場合はどうしているか。

まず、みずほ銀行に2口座持っています。このうち一つを給与振込口座に指定しています。生活費はここからやりくりするので、一番出入りが激しい口座になります。クレジットカードの決済もこの口座です。

もうひとつの口座は、さっき書いた「1ヶ月分の生活費」ストック口座。普段は使わないけど、予備の現金を置いておく口座です。30万円を置いてあります。

毎日の生活で大きな不幸がなければ、この30万円はまったく動かないことになります。まさかの時のちょっとした安心料みたいなものです。

そして、みずほ以外に住信SBIネット銀行に口座を1つ持っています。ここが資産形成用の入出金管理口座になります。

あとで紹介する資産形成を毎月一定額で行っているので、給料日にその分の金額をみずほ→SBIへ振り込むようにします。

ただ、実際にはその方法を取っていなくて、それも後ほど紹介します。

SBIは万人にオススメできる銀行なので、作っておくといいと思います。

グレードによって異なりますが、月に数回までATMでの出金、他行への振込の手数料が無料だし、セキュリティはしっかりしているし、デビットカード兼キャッシュカードが発行されるし、証券口座との親和性も高い(即入金ができる)ので、むしろメイン口座をこちらにしてもいいぐらいです。

願わくば、SBIで別々の支店に口座を作れれば最高なのですが。今現在1人あたり1口座しか作れません(口座内に管理口座を5つまで作ることはできます。バーチャル口座みたいな感じですが、あくまで口座番号は1つ)。

余談ですが、自分は給料日直前(24日かと23日とか)にATMで残金をほぼ全部下ろします。

理由のひとつは、25日に人がたくさん並んでいるATMに並ぶのが馬鹿らしいこと。

もうひとつは、自分の小遣い的なお金をいちいちATMから下ろすと手数料かかるので、23-24日あたりに現金を下ろして、自宅に置いておき、必要な分だけ財布に入れるという運用をしています。下ろした現金を保管する財布と、持ち歩く財布は別々にしてあります。

この方法だとATMから現金を下ろすのは月に1回だけでよく、25日とか26日にATMに並ばなくてもよくなります。

資産形成方法

前置きが長くなりましたが、ここから自分が行っている資産形成の方法をご紹介します。

基本は積立投資なのですが、あとから銀行口座を変更しようとすると結構面倒なので、先に銀行口座の管理方法をご紹介しました。

さて、資産形成する時に大事なのは「時間と場所を分散する」ことだと思います。

時間を分散するとは、ドルコスト平均法で買うということ。

場所を分散するとは、「投資先を日本に限定しない」ことと、「複数の投資方法で形成していく」ということ。

基本は積立投資

サラリーマンが老後の資産を形成する時の基本は積立投資です。まずは積立投資をメインに組み立てましょう。

世の中には不動産投資や仮想通貨、なかにはコインランドリー投資なんてのもあったりしますが、それでなくても時間が足りないサラリーマンにはほったらかしで運用できる積立投資だけを、まずは考えればいいと思います。

また、株を買う、いわゆる「個別銘柄」投資も止めたほうがいいと思います。

好きな企業があって、応援したいという場合は問題ありませんが、長期資産形成という観点ではまったく不向きです。

やってみると分かりますが、利益目的で個別銘柄を買うと、日中株価が気になって仕事が手につかなくなります。

税制ではほとんど節税できないサラリーマンにとって、「安定収入がある」ことが、ほぼ唯一のメリットであるのに、仕事に集中できないようでは本末転倒です。

私は個別銘柄として唯一イオンを持っていますが、これは投資目的ではなく、株主優待を得るためです。イオンでよく買い物をするため、少しでもキャッシュバックを受けられる株主優待がいいなと思って保有しています。

さて、基本は積立投資で資産形成をしていくのですが、時間分散と場所分散がとても大事です。それぞれについて、詳しくみていきます。

時間を分散する

ドルコスト平均法で買うということですね。

ドルコスト平均法はなにか、についてはぐぐってください(ぉぃ)。

一冊ぐらいは資産形成・資産運用の本を読んでおいた方がいいと思うけど、その手の本には必ずドルコスト平均法について解説があります。

参考までに、自分が一番参考になった本はこれです。

積立投資を始めた時は、この本で紹介されている9本の信託のなかから4本を選んで、それでのみ運用していました。今は構成を変えていますが、それでも2本はこの本で紹介された投資信託を今でも買っています。

もちろんドルコスト平均法の解説もあるので、今まったく知識がなくて、それでも資産形成を真剣に考えているという場合の、最初の1冊としては超オススメです。

さて、ドルコスト平均法で買う重要性を知ったら、たとえば手元に100万円の現金があっても、一気に株なら信託なりを買わないという意味も分かってくると思います。

100万円あっても、それを10万円x10回(10ヶ月)に分けて買うということですね。

場所を分散する

長期間で資産を作っていく時、リスクを減らすことは大変重要なのですが、時間分散に加えて、場所を分散するということも大事です。

これには2つの手法があります。

1つは投資先を日本、先進国、新興国と分散すること。

もう1つは投資のプラットフォームを1つに集中しないこと。

それぞれについて、さらに詳しくご紹介していきます。

投資先を分散する

分散投資するには、株にしろ国債にしろ、日本、先進国、新興国を織り交ぜた方がいいと、よく言われます。ひとつに集中させると、なにかあった時にリカバリーが難しいためです。

かといって、どういったバランスがいいのか、プロでもない限り判断できないですよね。いろんな本を読むと、いろんなこと書いてあるし。

そこで、個人的には必ず見ておいた方がいいと思うのがGPIFのポートフォリオ

GPIF=年金積立金管理運用独立行政法人、つまり私たち日本人の年金を運用している団体です。

マスコミのせいで損失を出した時ばかりニュースになるGPIFですが、実は非常に優秀な運用をしてくれています。足元の実績を見ても、2017年10-12月期の収益額が6兆549億円で、6四半期連続の黒字。2017年末の運用資産残高は162兆6723億円と5四半期連続で過去最高を更新。

なぜGPIFが優秀なのかは、解説書を読んだ方が理解が深まりますが、ひとつは長期視点に徹していることと、運用を信託している数々の投資運用会社が優秀なことが挙げられると思います。

あまり話題にならなかったのですが、2009年のリーマンショックの時も実はGPIFってプラスのリターンを出しているんです。それぐらい超優秀な資産運用をしているんです。

そのGPIFが全体でどういったバランスで運用しているのか、ポートフォリオを公開しています。これを素人である我々が参考にしない手はありません。

GPIFのポートフォリオによると

  • 国内債券:35%
  • 国内株式:25%
  • 外国債券:15%
  • 外国株式:25%

となっています。

6割が国内、4割が外国で、国内では債権を厚めに、外国では株式を厚めにというコンセプトが分かりますね。

自分は国債は夢がないので買いませんが、比率は参考にさせてもらっています。

そこで自分が組んでいるポートフォリオは下のようになります。楽天証券で積立投資をしています。

  • SMT TOPIXインデックス・オープン:30%
  • 楽天資産形成ファンド(楽天525):10%
  • SMTグローバル株式インデックス・オープン:30%
  • 世界経済インデックスファンド:20%
  • eMAXIS 先進国株式インデックス:10%

ざっくり、国内:海外:先進国 = 4:5:1となっています。海外の方が比率が高くなっていますが、「世界経済インデックスファンド」には国内株式も含まれるので、おおまかには国内:海外を半々という感じに割り振っています。

そこへ、少しだけリターンを高くする期待を込めて先進国を含めているので、結果的に比率としては海外の方が高くなりました。

サラリーマンの長期資産形成はほったらかしが基本なので、今運用益がどうなっているかはあまり気にせず、年に1度、自分の場合12月にバランスを見直しています。

これをリバランスと言いますが、12月の時点で4:5:1から大きくバランスが崩れている場合のみ、積立金額の増減を行い、なるべくこの比率を保つように調整します。

ここのことろ日経平均が好調だったこともあり、それぞれのファンドがすべて+になっていて、だいたい2-3%の運用益となっています。あとでも紹介しますが、目標運用率は3%にしているので、ほぼ目論見通り運用できていることになります。

サラリーマンならiDeCoは絶対やろう

サラリーマンの資産形成は積立投資がメインであり、基本だけど、投資先を分散という観点では、商品として他のものにも手を出しておき、リスクヘッジするのがいいと思います。

かと言って不動産投資のようなものではなく、サラリーマンが手軽にできて、メリットが大きいものにだけ集中すべきです。もちろん、ほったらかし運用が大前提。

そのひとつにiDeCo(イデコ)があります。

iDeCoは、個人型確定拠出年金のことで、自分である程度リスクを背負いつつ、投資を行い、年金を作っていく制度です。

詳しいこと、細かいことは専門の本なり解説サイトを読んで欲しいのですが、サラリーマンが絶対やるべきというのには、運用益に税金がかからないとか、いろいろあるのですが、なによりも

翌年税金が返ってくる

ことが挙げられます。

年収や年齢、企業年金のあるなしで変わってくるのですが、今はwebで計算できるシミュレーターみたいなのがたくさんあります。

たとえば楽天証券だとここ

シミュレーターはいくつもあるんですが、条件を同じにしても、なぜか節税の金額がシミュレーターによって違うんですよねぇ。計算式が錯綜してないか?って心配になります。

ただまぁ、10万も20万も違ってくるわけではないので、おおまかに把握しておいて、来年返ってくる金額を見て確認するようにしましょう。

うちの会社では企業年金がないので、月に23,000円まで掛けることができます。年収によって控除額も違うみたいですが、自分の場合楽天証券のシミュレーターで計算すると

  • 掛け金:276,000円
  • 節税額:82,800円

のようです。この節税額が12万円というサイトがあったり、6万円しかなかったりとまちまちなんです。サラリーマンが使いやすくなるようになったのが今年2018年ですから、そのへんは大目に見ましょう。

iDeCoを絶対的に推す理由が3つほどあります。

1. 税金が返ってくる

上に書いたように楽天の計算では翌年8万円ぐらい返ってくることになります。1年で8万円の節税だから、月換算で7,000円ぐらい。ちょっとしたお小遣い程度の金額ですよね。

2. 節税の申告が年末調整でできる

これがめちゃくちゃでかいです。以前は確定申告が必要だったようですが、今年から年末調整でできるようになったんです。

まだ自分もスタートできていないのですが(国民年金基金連合会からの返事が本当に遅い)、10-11月ぐらいに「あなたは今年〜〜だけ掛け金を支払いました」というハガキが来るようです。

生保などの控除を受けるのと同じく、年調の用紙を提出する時に、このiDeCoのハガキを一緒に出せば、自動的に控除額が還付されるのです。

3. ひふみ年金が買える

年金機構からの返信がまだ来ないのでスタートできていないのですが、どういう信託を買えるかはチェックしてあります。証券口座はSBI証券です。

そこにひふみ年金があるんですね。

ひふみと言えば投資信託の世界では富裕層にのみ開かれた門というイメージがあります。運用実績は素晴らしいのですが、1,000万円以上持っていないと買えないとか、そんなのばっかりなんです。

それが手数料ほぼゼロで、ひふみファンドと同クラスのものをiDeCoの商品としてラインナップされているのです。国が行う制度ということで手数料ほぼゼロということをしてくれているんでしょうね。

実は税金がどうこうよりも、ひふみがあるじゃん!というのを発見して、一気にiDeCo申し込みまで至ったのです。それぐらいひふみファンドは買いたいと思っていた信託でした。

iDeCoの運用をスタートできれば、掛け金全額をひふみ年金に突っ込む予定です。分散投資という意味では王道を外れているけど、掛け金が大きくないのでいいでしょうと思っています。

もうひとつ、iDeCoには最大のメリットがあるんです。これに言及しているサイトがまったくないので盲点なのかもしれません。

iDeCoの中身は投資信託なのですが、運用に関しては自分で責任を負う必要があります。これは通常の積立投資なんかと同じですね。

だから、運用益を何%の目標にするのかということも自分で決め、購入するファンドを自分で決めていくわけです。

他の信託と同じく、当然リスクもあって、最悪トータルでマイナスの運用になると、資産が目減りする可能性もあります。

で、ここでよく考えて欲しい。

楽天のシミュレーションを信じるなら、年間276,000円の掛け金に対して、828,00円が戻ってきます。ということは差し引き(276,000 – 82,800=)193,200円を割らなければ、損したことにはならいんです。193,200円以上の残高であれば、事実上「勝った」ことになるんです。

つまり、276,000円/年支払って信託を買い、ちょっとでも利益が出れば、利益に加えて82,800円の一時金がもらえ(元本+利益分は10年間は引き出せないけど)、たとえマイナスの運用益であったとしても、193,200円以上残っていれば損をしたことにならないんです。

パーセントにすると30%。30%のマイナス運用益でなければ事実上勝ったことになるんです。いや、こんな投資方法他ではありえない。めちゃくちゃおいしい。

おいしいから掛け金の上限が決まっているのですが、せっかくだからぜひ活用しましょう。

会社に財形貯蓄制度があるなら、ぜひ利用しよう

あまり積極的な資産形成ではありませんが、会社員ならではの資産形成方法として財形があります。

会社によってメリットはまちまちですが、たとえば自分が今勤めている会社では月々の掛金に1%会社が補助で出してくれます(一般財形の場合)。

自分は通常月で3万円、ボーナス月にさらに倍の6万円を財形で積み立てています。これの1%を会社が補助してくれるので、銀行には3万300円、6万600円が財形として貯蓄されていきます。

1%なので大きな金額にはなりませんが、強制的にお金を貯める「給与天引き」である財形は、「お金を貯められる体質になる」訓練にもなるし、だったら、ほとんど利子がつかない銀行の定期預金(利率:0.01%)よりも、100倍も利率が高い財形の方がいいというわけです。

会社によって掛け金の上限が決まっていて、通常それほど大きな金額は掛けられないとは思いますが、それでも長い年数掛けていると無視できない金額にはなるので、積極的に活用しましょう。

投資プラットフォームを分散する

さて、分散投資の最後として、プラットフォームの分散という考え方をご紹介します。

ここまでにいくつも出てきたのですが、それにはプラットフォームの分散という観点も含まれていました。

つまり、例えば自分の場合積立投資を楽天証券で行っていますが、資産形成を楽天証券だけで行うのではなく、さまざまな証券口座、商品で分散しておくということです。

自分の場合、証券口座は楽天とSBIで2つ開設しています。それぞれの使い分けは

  • 楽天証券:積立投資
  • SBI証券:iDeCo(まだ開始できてないけど)

となります。

これらに加えて、財形貯蓄は会社というプラットフォームだし、さらに今年からAI投資として話題のウェルスナビでも積立投資を行っています。

自分で考えて行うのが従来型の積立投資なら、質問に答えていくだけで自分に合ったフォンドの組み方を提供してくれ、買い付けも自動でしてくれ、リバランスまで自動でしてくれるAI投資。なかでもウェルスナビは実績が優秀なことで有名です。

今年からウェルスナビを始めたので、金額はまだ小さいですが、今現在でも3%の利益を出しており、マイナスの運用になった月がありません。今年の年末の様子を見て、ウェルスナビが好調を続けるようなら、楽天の積立投資を減らして、ウェルスナビを手厚くしようかと考えています。

プラットフォームを分散するという意味では、個人的にはオススメしないけど、仮想通貨を買うというのもありですね。価格の増減が激しくて、投資というよりは投機だと思っていますが、Zaifなら仮想通貨の積立ができるので、サラリーマン向きだと思います。

ただ、もう一度書くけど、仮想通貨は投機的な側面が強いので、やるならよっぽどお金が余っていて、銀行に置いておくぐらいなら・・・という時の手段として捉えておいた方がいいと思います。

Zaifとcoincheckには口座を開いてあるので、将来よっぽど余剰資金ができたら、Zaifで積立をしようかなと思っています。

では、投資金額を月々いくらにすればいいのか

ドルコスト平均法という手法で時間分散をし、積立投資、iDeCo、財形等プラットフォームの分散を行うことで、方法としては見えてきた気がします。

そこで決めなければいけないのは、いくらに設定すればいいのか。

iDeCoと財形は上限が決まっているので、可能なら上限目一杯に設定すればいいと思います。自分の場合財形は上限までは設定していないけど(うちの会社では上限5万円/月)。

そこでまずは、基本である積立投資をいくらの掛け金で、リターン目標をどれぐらい設定して、何年続ければ、どれぐらいになるのか、シミュレータで計算してみましょう。

またしても、楽天証券のシミュレータを使います。

自分の場合65歳まで約20年あり、リターンは3%に設定しています。ここにまず月10万円を設定してみます。

計算結果は約4,400万円。元本が3,000万円なので利益は1,400万円ぐらいです。複利ってやっぱりすごいですね。

その他の資産形成プラットフォームも計算してみましょう。

まずはiDeCo。

楽天のシミュレータによると残り15年(iDeCoは基本60歳まで)で、リターン3%とした場合、60歳で約522万円になります。

次に財形。

すでに行っているので、多少の貯蓄はもうできているのですが、ここでは今から始めたとして、20年掛けたとします(うち、65歳まで働けたかな?)。

年間で48万(+1%)の掛け金なので、20年続けると960万円(+1%)になります。960万の1%って、9万6,000円なので約10万円ですね。1%でも、銀行なんかに預けるよりはよっぽどましですね。合計で約970万円になります。

これらを足してみると、

4,400万 + 522万 + 970万 = 5,892万円

となり、最初に想定した「老後に必要な資産」である5,400万円を越えることができます。

財形は給料天引きなので、あまり意識していませんが、積立投資 + iDeCoは可処分所得から捻出する必要があります。

つまり手取りから123,000円/月を用意しないといけない。

これができるかどうかは、家庭の状況などに応じて考えないといけませんが、上記のような形成/運用方法で、40代の中年サラリーマンでも十分老後の資産を作れることが分かりました。

自分の場合これに追加する形でウェルスナビを始めているので、65歳とはいわず、可能な限り前倒したいと思っています。

もちろん、前倒しすることで80歳までに必要な金額も大きくなるのですが、それは計算しなおしてみればすぐに分かることなので、その金額に達した時、年齢がいくつであってもリタイアをしようと思っています。

実際の投資方法

銀行口座管理のところで、実際には自分は給料日に証券口座用銀行口座に振り込む・・・ということはしていないと書きました。

どうしているかと言うと、ずばり「ボーナス全突っ込み」です。

ボーナスなんて業績次第で、もしくは自分に対する評価次第でどうなるか分からないので、普段の生活においては「ボーナスはないもの」として家計をやりくりしています。

しかし、ありがたいことに自分が転職で入社して以来、今の会社は比較的安定してボーナスを出してくれているので、今までボーナスを前提にしない生活を作ってきたおかげで、ボーナスはすべて投資に回すという資産形成方法が可能になっています。

もちろん将来まで保証されているわけではないので、ボーナス出ません!なんて年があれば、この方法は見直さないといけないんですけどね。

今は年に2回あるボーナス支給日に、すぐに証券口座用銀行口座に振込をし、半年分の投資原資としています。

生活ベースでは「ボーナスはないもの」としているので、最悪ボーナスがなくても生活ができるという点では気が楽だし、「投資は余剰資金でするもの」という鉄則においても、そもそも「ないもの」として考えているボーナスで回しているので、両方の点で理にかなっている運用方法じゃないかなと思っています。

まとめ

個人ではほとんど節税できないサラリーマン。だから「起業すべき」「副業すべき」などと煽られることも多いのですが、安定した収入があるサラリーマンだからこそできる資産形成手法があります。

まずは積立投資で組むこと。面倒くさければ積立投資1本でいいと思います(ただし、証券口座とファンドは複数に分散すべき)。

その上でさらに自由になる可処分所得があるなら、プライオリティの高い順にiDeCo、財形に手を出すといいと思います。

これだけで基本的には老後に必要な資産を作れるはず。若い人なんかは複利効果がもっと大きくなるので、もっと小さい金額で十分達成できるはず。

資産形成、資産運用の話になると、アクティブ投資にも少しは手を出した方がいいとか、仮想通貨は行くときはとんでもない倍率で伸びるから真剣にやるべきとか、月に数十万という安定収入があるから不動産投資すべきとか、いろいろ魅力的な話が聞こえてくるものです。

でも、そういう時に大事なのは本質を見失わないということです。

我々が資産形成を行う目的はなんなのでしょうか。

それは「今の生活水準を保ったまま、安心して老後を暮らせるお金を作る」ことにほかならない。

決して大富豪になることが目的ではないはずです。つまり、10億や20億といったお金を作ることが目的ではないはず。

だとしたら、「倍率は高いけど、リスクも高い」投資はサラリーマンなら避けるべきだと思います。今の時代だと仮想通貨やデリバティブ、FXなんかが該当します。特にレバレッジかけたFXなんかは、サラリーマンは絶対に手を出すべきではありません。

積立投資はじわっとしか資産が増えていかないので、最初のうちは「本当にこれで老後の資産が作れるのだろうか」と不安になるものです。しかし、「20年かけて作るんだから焦らない」と自分に言い聞かせ、じっくり資産形成していきましょう。

やがて3年経ち、5年経ち、想定通りのリターンで資産形成/運用が行っていると、心にかなり余裕が出て来ます。そして人生がもっと楽しくなります。

無理をせず、焦らず、おおらかな気持ちで資産形成をしていきましょう。

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