今の奥さんと数百年夫婦できますか?

今の奥さんと数百年夫婦できますか?

熟年離婚?

こんな記事がありましてね。

60歳で嫌気が差したならば「離婚」するべきだ

記事の趣旨には100%賛同する。特に女性に多いと思うが、旦那が定年退職して、老後特になにか活動するわけでもなく、日がな家でダラダラしている。家事をなにもしない。そのくせ料理がまずいとか、洗濯物が臭いとかケチをつける。

そんな男とはさっさと別れた方がいい。100%男に問題と原因がある。

ここではそうではなくて、この記事を読みながら、大学生の頃に読んで、以来ちょくちょく読み返しているSFを紹介したい。

ケン・グリムウッドのSF「リプレイ」を知っていますか?

SF好きの間では有名で、かつ長年愛されている隠れた名作がある。

リプレイ (新潮文庫)
リプレイ (新潮文庫)

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ケン・グリムウッド
新潮社
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概要をアマゾンから引用しよう。

ニューヨークの小さなラジオ局で、ニュース・ディレクターをしているジェフは、43歳の秋に死亡した。気がつくと学生寮にいて、どうやら18歳に逆戻りしたらしい。記憶と知識は元のまま、身体は25年前のもの。株も競馬も思いのまま、彼は大金持に。が、再び同日同時刻に死亡。気がつくと、また――。人生をもう一度やり直せたら、という窮極の夢を実現した男の、意外な、意外な人生。

今でこそ使い古された感のあるタイムループが主題になったSFだ。

死ぬ年齢、時刻までも決まっている。そして記憶はそのままに若い頃に生き返る。

記憶が残っているので、数回タイムループした時に株を使って大儲けすることで大金持ちになることは簡単で、人生そのものは苦労しなくなる。

死ぬ時刻は決まっているのだが、生き返る年齢はだんだん近づいてくる。つまり、最初は18歳だったのに、数回経つと19歳になり、25歳になり、これを無限とも思えるループを繰り返すとどうなるんだ・・・。

そんな風に紹介されることが多い作品だし、同じようなテーマで映画でも頻繁に使われる。古いところだとHGウェルズのタイムマシン、最近だとトム・クルーズの「オール・ユー・ニード・イズ・キル」、ブルース・ウィリスの「ルーパー」、隠れた名作として一押ししたいのが「プリディスティネーション」。

プリディスティネーションはほんとにめちゃ面白いし、WOWOWやNetflixなんかでたまにかかっているので、未見ならぜひ見て欲しい。

最初の15分はつまらん。なんだ、これ?って感じなんだが、バーで青年が「When I was a girl…」と語り始めるところから一変する。

見ている時「は?ちょっと待て?」と思ったら、映画の中のバーテンダーも「は?ちょっと待て?」と止めたのが面白かった。オレが少女の頃?なんだそれ?みたいな。

この映画はそこからコースター映画のように一気に面白くなる。超オススメ。

閑話休題。言いたいのはそういうタイムループの話ではない。その手のものが好きなら、周りのSF好きにたずねてみよう。死ぬほど作品を紹介してくれるだろう。

「リプレイ」の真の面白さはそこではない

何回目かのループ中に、同じようにタイムループをしている女性に出会う。どうやってタイムループをしている人を見つけるのか、その手法も面白いので、ぜひ作品を読んで欲しい。

同じようにループを経験しているからこそ分かち合える感情がある。それも男と女。

自然と恋に落ち、二人で人生を歩むようになるのも不思議ではないだろう。相手が火星人でもない限り。

そこから、この長いSFの本題が始まる。

ループをしているから、夫婦生活はのべにして数百年に及ぶ。

果たして、いくら好きで愛している女性だからといって、数百年も一緒に人生を過ごすことはできるだろうか。

そして、もし数百年ともに過ごすなら、それはどんな人生になり、どんな人生観に達するだろうか。

この小説はそういった哲学的なことを考えさせる本になってる。

もちろん結末はしっかりとSFらしいエンディングを迎える。哲学に終始していたら寝てしまう。エンタメ小説としては失格だ。

自分はこの本を大学生の時免許合宿中に買って読んだ。免許合宿って行ったことがある人はご存知の通り、1日2回ほどの実技と2時間ほどの座学が終われば、他にすることがなにもない。

自分は合宿所に開設されていた本屋で見つけた「リプレイ」を読むか、パチンコばかりしてた。

おかげでこの長い小説を読了し(田舎の合宿所だったのでほんとにやることがない)、6万円持っていった小遣いはなぜか帰るときには13万円になっていた(田舎のパチンコは玉がよく出た)。

以来、いろんな人に紹介してきたが、この本に興味を持って読んでくれる人はロマンチストが多い気がする。

女性の場合今浮気なり不倫している人が気に入ってくれる人が多かった(知り合いの女性に結構いた。旦那、知らないのはあんただけだ)。今の旦那に愛想をつかし、「あぁ、もしこの人と一緒になれるなら数百年でも恋が続くわ」という、ある意味女性版ロマンチストな人のケースだ。

さぁ、自分はリアリストではなく、ロマンチストだと思う人。グリムウッドの「リプレイ」を読んでみよう。面白いよ。

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