期待のニコン、フルサイズミラーレスカメラZ7を正式に発表!・・・だけど反応は・・・

期待のニコン、フルサイズミラーレスカメラZ7を正式に発表!・・・だけど反応は・・・

Z6も同時発表されたけど、興味はZ7のみなので、とりあえずそれだけを取り上げてみる。

事前に盛り上がったZ7、発表後は・・・

自分はソニーα7RIIIユーザーだけど、別にソニーが好きなわけでもないし、α7RIIIにも不満はある。そこへニコン、将来的にはキヤノンもフルサイズミラーレスデジカメで参入してくるのは素直に嬉しい。ソニーも本気を出すはずだから。

ティザーで煽りすぎたせいもあるのか、8/23の発表後、某掲示板とかでは意気消沈なコメントが目立つ。

公式サイトのサンプル画像を見ると「さすがにフルサイズカメラ、さすがにプロが撮った写真」と思うのだけど、意気消沈している意見を見ると、そこではないところでがっくり来ている人が多いように思う。

基本スペックはα7RIIIとまぁほぼ同じ。画素数も連写数もシャッター速度も、誤差範囲。

α7RIIIはソニーが過去ミラーレスをアップデートしてきた経緯があるので、後発のニコンがそこへぶつけてきたのはすごいなと思う。開発陣、がんばったのでしょうね。

画質の評価は9月に発売されてからになるでしょう。

しかし、意気消沈しているのは画質とかミラーレスならではのメリットとは違うところで「がっくり感」が強いように思える。

ここががっかりだった?

α7RIIIユーザーの自分が乗り換えるかと言われると、よっぽどのメリットがないと乗り換えないなと思ったカメラだった。掲示板などの評価を見ていても概ね自分と同じ意見だったので、がっかりした人の意見は下記に集約されるんじゃないかな。

・高い
・XQDメモリカードのみ
・シングルスロット
・瞳AFなし

高い

予約が始まってるけど、価格コムでの最安値が393,660円(キタムラ、8/24現在)。対抗馬と思われるα7RIIIは287,813円。その差約11万円。

でもまぁ、α7RIIIは発売されてからすでに9ヶ月ぐらい経ってるから、そこと比べるのは酷でしょう。と言いつつ、では半年以上経った時にZ7が30万切るかと言われると、かなり疑わしい。α7RIIIの初出値が359,522円だったから、Z7は30万を切らない可能性の方が高いね。

自分みたいにいいカメラであればメーカーに拘らない人間ならまだしも、ニコンが好きな人は本当にニコンが好きだから、フルサイズミラーレスと言ってもニコン以外目もくれない人は多いでしょう。そこで40万近い価格はちょっと酷じゃないかなぁと思う。

XQDメモリカードのみ

さすがにソニーもメモリースティックみたいなレガシーなものをカメラに搭載しなくなったけど、Z7はXQDのみというびっくり仕様。

いや、いいメモリカードだと思うよ。デジカメで重要になる書き込み速度がSDXCと比べても4倍ぐらい速いし。

しかしお値段も4倍ぐらい高い。

アマゾンで検索してみたら、ソニー製XQDの128GBが2万2千円ぐらい。ひえー。

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一方SDXCの128GB、書き込み速度が90MB/sだと、7,000円ぐらいで売ってる。ちなみにXQDの書き込み速度は400MB/s。速っ!

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SDXCはコモディティ化されて価格がこなれてきたという歴史があるけど、XQDがこなれてくるとは到底思えないんだよなぁ。ハイエンドカメラ(フラッグシップではない可能性が大だよね)なのだから、XQDとSDXC両方に対応して欲しかったよね。

それと同じ理由でもあるのだけど、

シングルスロット

うーん、今の時代、この仕様はありえない。5万円前後のコンデジならともかく、40万円近いお金を払わされるカメラでメモリカードが1枚しか使えないってどういうこと?

ニコン的には選択肢は4つあったんだろうなぁと推測。
・現仕様のXQDシングル
・XQDダブル
・XQD+SDXC
・SDXCダブル

XQDダブルはコストが高かったんだろうね(ハードは詳しくないのでまったくの推測)。

現実的なところでXQD+SDXCかSDXCダブルの採用をするか、社内でも相当議論があったのではないだろうか。

コストの面でXQD+SDXCは見送り、書き込み速度の面でSDXCダブル(というか、SDXCの採用そのものが)見送りとなった、その結果コストと撮影の快適さのトレードオフでXQDシングルという苦渋の選択になったのではないか。

しかし、このカメラを買おうと思っている人で、かつ生粋のニコン好きならたとえ5万円上がってもダブルスロットの方がよかったと思うのではないだろうか。

プロが使うのであれば信頼性、耐久性、冗長性の面で当然XQDダブルスロットが必須でしょう。価格は70万を超えても使うでしょう。

ハイエンドユーザーならむしろSDXCダブルスロットにして、価格は5万ほど安い35万ぐらいがターゲット範疇でしょう。

結果として、価格もシングルスロットも中途半端になっているとしか思えない。

自分もSDXCが現場で壊れたという経験も何回かあるし、1枚目のカードを使い切ったということも多々あるので、カメラ側がデュアルスロットでないカメラは選択肢に入ってこない。

自分がZ7に魅力を感じないもっとも大きな点はここです。

瞳AFなし

まぁ、これはソニーの専売特許みたいな感じだからね。しかし、既存のニコンユーザーからは「瞳AFがなくてがっかりした」という意見をたくさん見た。

自分は被写体としての人をほとんど撮らないので瞳AFはあってもなくても別にいいけど、でもα7RIIIの瞳AFはすごいよ、まじで。

女性って若干斜めに向いてポーズ撮るじゃないですか?真正面だと顔が若干幅広に写るしね。

この時ちゃんと手前側の瞳に即ピントが合うのよ。人を撮るかどうかはおいておいても、この検知アルゴリズムはすごいと思う。

Z7の評価はZマウントの望遠レンズが出てからが本番

自分は鳥撮りでデジカメを使うことがメインなので、やはり超望遠レンズとカメラをセットで評価することが多い。

今回の発表では超望遠レンズは発表されなかったので、多分1年後ぐらいに発表されるであろう400mぐらいのレンズが出てきた時に注目したいと思う。ソニーのFEマウントもしばらくは超望遠域はなかったからね。

止めて欲しいのは「マウントアダプターを同時発売するから、しばらくZマウントの超望遠レンズはいいよね?」とニコンが考えてしまうこと。

せっかくの大口径新マウントなんだから、それをいかした小型軽量、明るい超望遠レンズが欲しいですね。

あと、ソニーでは一眼レフではあるのになぜかミラーレスでは搭載されていない「遠方にAFを合わせない」機能を、ニコンには実装して欲しかった。

鳥撮りしていると「20m以上にAFを引っ張られて欲しくない」ということが多々ある。

ソニーは以前のカメラでは搭載していたのに(ということをTwitterのフォロワーさんに教えてもらった)、最近のミラーレスにはないんだよね。それが戦略的なものなのか、技術的なものなのか分からないけど、α7RIIIと比べると正直「Z7ならでは!」というメリットを感じない、むしろデメリットの方が個人的には目立つカメラだからこそ、ソニーにはない目玉機能というのを1つでも搭載して欲しかった。

個人的には早くも「次のモデルに期待」という気持ちになっております。

市場関係者もそう思ったのか、8/23の発表後の初日オープンとなったマーケットでは、ニコンの株価は落ちております。デジカメで新製品が発表されて株価が落ちるってあまり見ないことですよ。

がんばれ、ニコン。ニコンが頑張らないとキヤノンの牙城を崩せないし、ソニーも胡座をかいてしまうのですよ。期待しています。

ちなみに一眼レフユーザーがミラーレスに乗り換える大きなメリットの一つにサイレントシャッターがある。電子シャッターだね。当然Z7にも搭載されてる。

以前はローリングシャッター歪みが問題になっていたけど、最近のカメラは走査速度の向上で、よっぽどすばやく横に流し撮りをしない限り目立たない。

鳥撮りの現場でもそうだし、コンサート会場とか、子供の発表会とかで、シャッター音がしないというのは非常に大きなメリットで、これに慣れてしまうと一眼レフの無骨なシャッター音ははた迷惑以外何者でもないと思うようになる。周りからすると、シャッター音を鳴らすのは撮影している人の自己満足以外何者でもないのです。

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