ビジネスで使える英会話はこうやって勉強する 〜スピーキング編〜

ビジネスで使える英会話はこうやって勉強する 〜スピーキング編〜

リスニング編に続いて、スピーキング編です。

最初の難関である「相手がなにを言ってるのか」をだいたい理解できるようになると、次は自分の言いたいことを伝える必要があります。でないと会話が続かないですからね。

スピーキングで重要なのは「文法」「発音」「難しい単語を使わない」の3つです。

文法はきっちり押さえよう

と言っても難しいことは必要なく、中学英語レベルで十分。

文法に不安がある人は、中学生向け英文法の参考書を買って復習しましょう。

特に重要なのが時制

英語には大きく分けて6つ時制があります。

・過去

・現在

・未来

この代表的な時制それぞれに完了形があるので「x2」となって6つです(過去完了、現在完了、未来完了)。

実際の会話では過去完了と未来完了を使うことはまれなので、現在完了形と過去形の違いを意識するだけでいいと思います。

日本人が勘違いしがちなのですが、現在完了形は現在の話なんです。

意味的に過去の話と勘違いしがちですが、あくまで現在完了形は「今は終わっちゃったけどね」というニュアンス。

たとえば、

過去形:3年前サンフランシスコに行ったよ → I went to San Francisco three years ago.

現在完了形:サンフランシスコに行ったことがあるよ → I have been to San Francisco.

となります。

現在完了形は、「サンフランシスコに行ったことがある自分が今ここにいる」みたいなニュアンスです。

聞いてる分には相手が過去形と現在完了形を使い分けるので間違えることはありませんが、いざ自分が話すとなった時「どっちで話せばいいんだ?これって現在完了形?」と迷うことが結構あります。

まぁでもあまり深く考えずに、「今も続いている」「経験したことがある」ことを話すなら積極的に現在完了形を使うぐらいの気持ちでいいと思います。

たまに向こうの人間でも完了形と過去形を間違えて使っていることもありますし。

綺麗に発音することを目指そう

初心者に迎合するため、「発音はカタカナでもいい」と説明している教材も結構あります。

実際、自分の周りのバイリンガルでもカタカナ英語でアメリカ人と普通にビジネス英会話している人もいます。

でも、やっぱり勉強するからには正しい発音と綺麗な発音を目指しましょう。

なにもnativeみたいな発音でなくてもいいんです。そもそも、それ無理だから。

nativeの発音は小さい頃から聞いて喋って育ち、そういう口と舌の動きがトレーニングされてるからこそできるわけで、あと付けでできるものではありません。

でも、できる限りのことはやりましょう。

個人的には「綺麗な発音をすることが、リスニングの強化にもなる」と思っています。

綺麗な発音をするからこそ、相手の発音も聞こえてくるし、自分との違いも気がつくため、よりnativeに近い発音を意識するようになります。

そのために意識するのは4つ。

単体での発音(母音、子音)

母音、子音あわせて26個のアルファベットすべてで、ちゃんとした発音を確認し、発声できるようにしましょう。

なにも、辞書で発音記号を確認する必要はありません。

なにかお手本になるアルファベット発音を探してきて、じっくり聴き込むんです。

特に日本人が苦手とされるのは「無声音」

無声音は日本語にないので非常に難しいわけです。

英語では子音(と、子音の結合)で無声音がたくさんあります。

t、k、h、f、s等々。

こういったアルファベット、単語を発音する時はカタカナ表現を忘れることです。

例えば「twitter」という単語。

日本語だと「ツィッター」と書きますよね。ここからスタートすると、絶対に本来の英語の発音はできません。

一度twitterのちゃんとした発音を聞いてみてください。「え”ぇー」と驚くはずです。

逆の話が、米国人にtwitterの話をしたくて「ツィッターでさ、」なんて言い出すと、相手はぽかんとします。

twitterの中で3回も出てくる「t」が無声音なので、ここをきっちり無声音で発音しないと相手には通じないわけです。

面白い動画があったので貼っておきます。

本来のtwitterの発音がよく分かると思います。

無声音とは「喉を震わせない音」のことなので、なんでもかんでも喉を震わせて有声音になる日本語の感覚で発音すると、まったく違う音になっちゃうわけです。

twitterの頭の「tw」は、前歯の裏に舌をつけ、口の中の空気を押し出す感じで「ッ」と破裂させ、そのまま「wi」につながるように口をすぼめます。

これを日本語のようにはっきりくっきり「」と発音すると、相手は「?」となるんです。

まずはアルファベット、単語レベルで正しい発音を確認して、できるだけ正しい発音になるように練習しましょう。

音をつなげる

リスニングでも出てきましたが、英語は文になると単語がくっついて発音が変わることが多いです。

例えば

I’m looking at an apple.

普通のスピードでしゃべっても「looking at」と「an apple」がくっつきます。あえてカタカナで書くと「ルッキンガット」「アナップル」みたいな感じ。

マシンガントークになってくると、これが全部くっついて「ルッキンガッタナップル」みたいな、カタカナだけだと「どこの言葉?」ってほど意味不明な発音になります。

自然な英会話に近付くため、まずは「母音を挟んだ2つの単語をくっつけて、一気に発音する」練習というか意識をしましょう。

これが、いつまでもそれぞれの単語を分解したまま発音していると、非常に幼稚な英語に聞こえるのですよ。

・take on:テイコン

・went out:ウェンタウト

・make it:メイキット

慣れてきたら、3つセットもくっつけちゃう

・check it on:チェキロン

単語をくっつけて発音する時大事なことは、決して「音が変わった」わけではないこと。

素早く喋ろうとしているうちに、自然と前の単語の子音と後ろの単語の母音がくっついてきて、「変化したように聞こえる」ということです。

例えば「take on」も、「take」と「on」をしっかり分離して発音し、そこから徐々にスピードアップしていくと、次第に「tak+on」みたいな音に変わっていきます。

これを最初っから「テイコン!」と発音すると、おかしなことになります。

音は「テイコン」に近いのですが、心の中では「あくまでtake on」と意識しておくと、綺麗なくっつき音になっていきます。

英語は3拍子

リスニングでも出てきましたが、英語は3拍子のリズムです。

だから、喋る時も「トン・トン・トン」の3拍子を意識しましょう。

例えば

During our stay, we’d like to have a discussion with your team concerning the new shop in Yokohama area.

という文があったとしましょう。

重要な単語を英語は強調することを意識しつつ、3拍子で切っていくと、この文は

During our stay,/ we’d like to have a discussion/ with your team/ concerning the new shop/ in Yokohama area.

となります。/…/の間は全部3拍子「トン・トン・トン・」のリズムで発音します。太字を強く発音して、そこで一呼吸置くと英語っぽくなります。

個々の単語の正確さがまだ未熟でも、上記のように切って、3拍子リズムで発音するだけでずいぶんとnativeのような英語になると思います。

言っちゃ悪いけど、飛行機に乗った時CAの英語って気持ち悪いと思いませんか?

あれは日本の学校英語のまま、4拍子で発音しているからです。

ちなみに日本ではCA(cabin attendant)と言いますが、外国ではFA(flight attendant)が正しい呼称です。

「英語は3拍子」という意識を忘れず、強いリズムを刻みながら軽快に喋るようにしましょう。

ものまねをする

個人的に「綺麗な発音をマスターする」もっとも手っ取り早いのは、nativeのマネをすることだと思っています。

発音記号を辞書で調べたり、学校で教えてもらったりするより、nativeの発音を何回も聞いて、その音になるように練習する方がよっぽど効果的だと思うのです。

発音は理屈ではないので、自分でその音が出せればいい。

だから、聞こえたとおりに自分も発音するように練習するんです。

もちろん「くっつき音」も聞こえたとおりに発音練習します。

what’s up!とかget it on!とか。

理屈ではなく、ものまねで練習するようになると、例えば「t」は「ト」というより、rに近い音になることもあると気がつくと思います。

さっきのtwitterの後半のtterなんかはnativeの発音を聞いていると「ラー」と聞こえます。

有名なビートルズの「Let it be」も、「let it」がくっついて「レリ」のように聞こえます。

初めはちょっと恥ずかしいかもしれないけど、積極的にnativeの音をまねて発音するようにしましょう。

難しい単語を使わない

日本人でありがちなのが、「あー、これってなんて表現すればいいんだ・・・」と頭の中でぐるぐる回っているうちに言い出せず、結局会話は自分抜きで進んでしまっているというパターン。

難しい表現をしようと考えすぎなんです。

相手もこちらが日本人であることを理解しているので、難しい表現なんかしなくても意図は汲み取ってくれます。

例えば、「北京は今大気汚染がひどいから行きたくないんですよ」と言いたいとします。

ここで「大気汚染ってなんて言うんだっけ?」と思考が停止すると、会話に入っていけなくなります。

air pollutionという単語を知っていれば、

I won’t go to Beijing because of severe air pollution.

と言えるけど、思い出せなくても

I don’t want to go to Beijing because it’s very dirty air.

と言い切っちゃえば、意味は分かってくれます。

特に動詞。英語の基本動詞と呼ばれるものが、be動詞を除いて7つあるようです(get/take/make/go/have/come/give)。

一般の会話ならこの7つでほとんどコミュニケーションできちゃいます。

そこで大事になってくるのが「和文和訳」

今から話したいと思った文を、できるだけ平易な日本語に脳内で変換するんです。

極端な例だけど、

・御社の日本展開におけるマーケティング戦略はどのようにお考えですか?

ということを聞きたいとします。

日本展開?マーケティング戦略?お考え?

フォーマルな英語表現はどうすればいいんだろう・・・と思考停止しがちです(初心者向けの話しですよ)。

これを心の中で

・あんたは日本でどうやって売るつもり?

と言い換えるわけです。もう一度言うけど、初心者向け極端な例を話しています。なにも言えずに黙っているよりは100倍ましという例です。

そうすると、もともとは

“Would you tell us how your company spread your business out in Japan in term of marketing strategy?”

とか言いたかったとしても、ぶっちゃけ

“How about the sales of your company’s product in Japan?”

なんて、中学英語レベルの単語をつなぎ合わせるだけで、相手は多分理解してくれます。

そうやって簡易な単語、平易な表現で何回も経験を積み、その度に「次はもう少し洗練された表現をしよう」と考えることで、ブラッシュアップされていくんです。

大事なことは「最初は簡単な表現でする」ということ、そして「そこで終わらないこと(もっと洗練させていくこと)」です。

そのために、英語ビギナーのうちは目の前のnativeに練習台になってもらいましょう。

「l」と「r」は特に意識しなくていい

よく言われるがために、日本人はrを意識しすぎる傾向があります。

その結果ドイツ語みたいなrになっている人が結構います。

そこまで厳密にrを発音しなくても、文脈で分かるから。

例えば「今日なに食べたい?」と聞かれ、「うーん、できたらご飯ものが食べたいなぁ」と言う時、

“Well, I’d like to have a rice meal if possible.”

なんて文を発音するとします。この時冗談で「日本人はシラミ(lice)を食べるのか!」なんて言われたりしますが、普通こういった会話の中でシラミを食べたいなんて馬鹿はいないでしょう。

だから仮にnativeからすると「lice」に近い発音だったとしても、ちゃんと「riceのことを言ってるのね」と分かってくれます。

lとrで意味が全然違う単語をあげてみましょうか。

・light/right

・glass/grass

・lead/read

・fly/fry

・free/flea

どれも「悪意がない限り、この場面でそういう意味にはとらないだろう」というほど単語の意味は異なります。

rは口の中で舌が宙に浮く・・・程度の意識で十分です。

実際カナダ人の友人は「日本人はrとlを意識しすぎて、逆にわかりにくい」と言っていました。

気楽に行きましょう。

まとめ

いろいろ書いてきましたが、コンセプトは「綺麗な発音を心がける」です。

すべてはそこにつながる、もしくはそこから派生する事柄です。

スピーキングだけでなく、リスニングも、読み書きも、英語の勉強は一生続きます。「マスターした」というのはありません。

だからこそ、「上達するまでnativeを会話できない」状態に陥るのではなく、今の自分でできる精一杯で積極的に会話していきましょう。

相手も、自分が下手なことは百も承知で会話をしてくれます。それでもなんとか会話したいというこちらの思いを、理解してくれるのです。

ただ、「今は下手だけど、将来絶対うまくなってやる」という向上心は忘れないようにしましょう。

外国語の勉強は一生続くのです。マスターした状態がないから、楽しいのです。

 

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