iPhoneの動画撮影は標準アプリに不満があるならFiLMic Pro一択

フェレット動画を撮ったり、風景やスナップ用のデジカメが不要になることを期待して2019年9月の発売日にiPhone11 Proを購入しました。

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期待通りiPhone11 Proの3眼カメラの性能は素晴らしく、風景やスナップもiPhone11Proで撮ってるし、毎日フェレットの動画もiPhoneで撮っています。

先日のiOSアップデートでDeep Fusionにも対応しセンサーサイズさえ考慮しなければスキがなくなったと言えるiPhone11 Pro。撮影に使うアプリもApple純正のカメラアプリで普通は十分。

標準アプリの不満

しかし、毎日鬼のように動画撮影で使っているといくつか不満が出てきます。今のところ大きくは3つある。
1. 操作ミスをしやすい
2. ISOなどの調整ができない
3. 設定が「設定」からしかできない

僕は99%が動画撮影、1%が静止画撮影という感じなので撮影する時はまずビデオ撮影モードになっていてほしい。

標準のカメラアプリはフリックするだけで写真撮影やスロー撮影に切り替えられて便利なんだけど、それがために簡単にモードが切り替わってしまい、ビデオを撮影しているつもりが写真撮影になっていたり、スローで撮影していたりする。

写真撮影はシャッター音が違うのですぐ気付くんだけど、スロー撮影は分からないので気が付けばフルHD/240fpsで撮影していたという「事故」がちょくちょく発生する。

フェレット動画(youtubeにアップ中!)は4K/60fpsで撮影して、編集後のエンコードでフルHD/60fpsに出力しています。なので元がフルHDだと拡大できなかったり、240fpsの動画ってファイルのやり取りだけですげぇ時間かかるんすよ。意図していないスロー動画ってイラッとする。

それから標準のカメラアプリは全自動になっていて細かいマニュアル調整ができない。動画も写真も全自動で綺麗に撮れるんだけど、それだけでは対応しきれないことも多々あるのはカメラをよく使う人ならご存知の通り。

特に僕の場合フェレットは室内撮影なので人間が思っている以上に暗いシーンだし、その上でソファとかベッドの下にフェレットが入り込むとiPhoneは動画でもナイトモードみたいな感じでISOをかなり上げるので油絵みたいな動画になります。

そこまで暗部を上げなくてもいいだろうというぐらい上げてくるから、マニュアルでISOとSSを落としつつ(ソファ下って寝そべっていたりすることが多いのでSSはそんなにいらない)、編集段階でシャドーを上げてやればいい。

でも標準アプリではそれができない。

また、設定についても標準アプリは「設定」アプリからしか設定できない。動画撮影なんかは一度設定してしまえばそう変更するものでもないけど、たまに30fpsに落としたりとかする時にいちいちカメラアプリを終了して別アプリの設定アプリを起動して、カメラの項目を探してとかするのは非常に面倒。

Windowsに比べて1つ2つ手間を省くUI設計が上手だった昔のアップルからすると、今のUI設計ってほんと落ちたなって思います。普通カメラアプリから設定できるように設計するでしょ。

いろいろ試したけどFiLMic Proに落ち着いた

高いのでね。買うのに勇気がいる。

まずは代替えとなる無料アプリを探すけど上記の特に1.と2.を解決するソフトはあまりなく、1,000円以下のアプリも買ってみたけど使っているうちに4Kで撮れないバグが出たりして捨ててしまった。

で結局FiLMic Pro。AppleのiPhone11発表でも紹介されて有名になったけど動画撮影アプリとしては老舗も老舗。しかし1,840円もするし、他にいろいろオプションつけるなら(VLOGとか)もっと高くなる。

でもね、やっぱりこれに落ち着く。不満はほぼ解消される。普通に使う分ならオプションはいらないので1,840円で満足できるならこれでよしとしています。

使い方

使い方というか僕のユースケースね。

起動したら撮影モードになってるけどデフォルトの露出とフォーカスポイントは狭い円と四角なのでダブルタップして範囲を広げています。普段はこの全自動モードで撮っています。

オプションでいろいろ設定できるけど、「カメラロールに保存」はあえて外しています。これをonにするとたまに失敗することがあるらしく、失敗したら動画がどこにも保存されない(=消失する)らしく、それは困るので外しています。じゃぁ撮影後のファイルはどうなるかという点については後ほど紹介します。

この設定画面をスクロールした下の方にある「オリエンテーションロック」はonにしています。これが大きい。標準のカメラアプリって、このロックができないのでiPhoneのロック解除をFaceIDで行うため縦に持って解除し、動画を撮る時に横にするんだけどなぜか縦モードのまま撮影されていることがある。それも結構な頻度で。

縦でも4Kでは撮れているので動画編集ソフト(iPadのLuma Fusionがオススメ)で横に戻せるんだけど、プレビューする時なんかは縦だと見にくいので横になっているに越したことはない。

動画を縦で撮ることなんてないので横にロックしておきたいけど標準アプリにはないんだよね。

撮影は4Kで、画質は上から2番目の「Quality」にしています。標準アプリよりちょっとビットレートが高くなります。

もちろん60FPSで撮っています。

音声はAAC/48kHzにしているけど、モノラルになります。これはどうやらiOS13の仕様というかバグらしく、どの動画ソフトでもモノになります。標準アプリはステレオで撮れるんだけど、3rdパーティアプリは知る限り全部モノです。他にもバグだらけのiOS13だけど、早く直してほしいですね。

レンズは基本的にWide(26mm)で撮っています。セルフィー含めてレンズを切り替えることは結構あるので、この設定は1タップで行けるショートカットが欲しいですね。

さて、さっき書いた通り、録画ファイルはまずアプリ内保存にしています(カメラロールには保存しない)。保存していますというかデフォルトでここに保存されています(▷ボタンを押すと表示される)。

このままでは使いにくいので(ファイルアプリからいちいちコピーしないといけない=プレビューがこのままでは使えない)、ファイルを選択して真ん中のフィルムみたいなアイコンをタップしてカメラロールにコピーしています。

コピーが終われば再度ファイルをタップして(選択して)、右下のゴミ箱アイコンをタップして

確認が出るので確定して

削除します。

少々面倒臭いけどメリットがあるんです。
1. カメラロールに自動保存オプションを使った時の失敗=動画ファイル消失という事故を防げる
2. 撮ったけどいらないファイルはすぐに削除できる

相手が動物なのでね。いつ面白い仕草をしてくれるか予想がつかないからカメラを回しっぱなしにしていることが多いけど、ある程度撮っても「今のはいらないな」という時も結構あるので、あとから写真アプリで選択して削除するよりも、撮った直後に削除できた方が結果的に効率的なんです。

FiLMic Pro最大のメリット

ISOやSS、フォーカスなどがマニュアル調整できる点です。このソフトの存在価値はここにあります。

画面左下の左から2番目にある歯車アイコンをタップするとマニュアル調整ができるモードになります。

右側の「フォーカス」という文字をタップすると分度器みたいなメーターを上げ下げすることでフォーカスポイントを移動させられます。下のスクリーンショットは一番手前にフォーカスを持ってきてどこにもフォーカスが合っていない状態。

ここから徐々にフォーカスポイントを後ろに移動させることで合わせたい被写体にマニュアルでフォーカスを合わせられます。

これがどういう時に役立つかというと、例えば僕が撮っているフェレットだとケージの中にいるフェレットを撮る時。

オートフォーカスだとケージの柵にフォーカスが合ってしまい、向こうにいるフェレットに合わないということが多々あります。

動物園で檻の中にいる動物にピントが合わなくて困ることがあるけど、あれです。

そういう時にマニュアルフォーカスで合わせられると簡単に動物にピントを合わせられるんだけど、これが標準のカメラアプリではできないのでこれだけでもFiLMic Proは買いです。

ズームを選択すると

寄せたり

引いたりできるけど正直ほとんど使わないかな。引きを撮る時はレンズ選択で変更するし、寄せは編集ソフトでクロップするからね(そのために4Kで撮ってる)。

次に便利なのがISOのロック。

左側にある2つの数字の上がISOを表していて分度器で目当ての数値にISOを変更した後数字をタップすると赤色に変わってISOがロックされます。

このままだと暗いので今度は同じ分度器でSS(ISOの下の数字)を下げていくことで明るくすることができます。

これは何に使うかというと、例えばソファ下で寝ているフェレットを撮る時とか。

暗い場面なのでiPhoneの標準カメラアプリだと異様に明るくしようとしてISOがめちゃくちゃ上がるんだけど(EXIF見てると6000とか8000とかなってることも多い)、寝てる姿なのでSSはそこまで速くなくてもよく、ISOを落としてノイズを下げたいということがある。

そういう時ISOを低くして、SSも低くすることでノイズを抑えた暗い場面の動画を撮ることができるようになります。こうすることで動物の細い毛もちゃんと描写されるんです。

Apple Watchを持っていれば併用すると便利になる

なければないでいいんだけど、Apple Watchを持っていればぜひApple Watch用のアプリも使おう。

コマ落ちはするけどリアルタイムに映像が手元のApple Watchに流れてくるし、Apple Watchから録画開始/停止を操作できるのでとても便利。

これもどういう時に使うかというと、まったりしているフェレットの前に三脚でiPhoneを置いておいて長時間撮影したり、間隔をおいて撮影する時。

5分や10分という長時間の撮影をする時iPhoneの前にずっといる必要もなく、離れていてもApple Watchを見ることで「今フェレットはどうしているかな?」と監視カメラみたいな感じで確認することができる。

または待機状態にしておいて、時々Apple Watchで映像を確認し、「あ、今面白い格好してるから撮ろう」という時にApple Watchから録画ボタンを押すということが可能になります。

便利っちゃ便利なのでApple Watchを持っている人にはオススメ。なお、クラウン(リューズ)からいちいち探すのは面倒なので四角いサイドボタンから起動できるように設定しておけば便利です(iPhoneのWatchアプリ→Dockで設定できる)。

まとめ

iOSアプリにしては1,840円は高いけど、標準アプリではできないことがたくさんできるし、特に意図しない操作ミスでイライラすることが多い標準アプリなので、動画しか撮れない+横画面に固定できるFiLMic Proは精神的にも、事故を防ぐという意味でもほぼ一択というぐらい良ソフトです。

早く音声がステレオで撮れるように戻って欲しいことぐらいかな、今のところ不満は。

あとiPhone発表会でデモ紹介されていた4レンズ(セルフィー含む)で一度に撮るマルチ撮影モードはまだ実装されていないけど、実装されても普通は使わないよね、あれ。