「オール・オア・ナッシング」で考えない

「オール・オア・ナッシング」で考えない

なぜ、そう考える?

別名ビット思考。0か1しか考えられない。なんで、君には中間がないんだ。

「あのアプリ、どうだった?」

「メールが送れないから、ダメですね」

ちょっと待て。メールが送れないだけで、そのアプリはすべてダメなのか。

他の部分の評価はどうした。

その前にメールが送れない原因はアプリの問題なのか。君の設定や方法の問題じゃないのか。

「新しく入った営業、どう?」

「だめだめ、ぜーんぜん、だめ。だって、名刺の交換すらまともにできないのよ」

待て待て。

名刺の交換ができないだけで、全否定かよ。

こういう傾向がある人は、ある特定の部分だけを見て、全否定する。

その逆もあって、1つだけを取り上げて「すべてオッケーです!これ、完璧ですね」という人もいる。

「すべていい」か「すべて悪い」の両極端しかなく、「まぁ、そういう部分もあるよね」という中間がない。

そして、すぐキレる

厄介なのは、この手の人はすぐキレる。

まじで、すーぐキレる。

0か1しかないので、あるコトが引っかかると、すぐに自分の中の沸騰計が振り切って、瞬間湯沸かし器より速く沸騰する。

通称「ガー人間」が、この部類に入る。

原発で事故?放射能ガー!

憲法改正?安倍総理ガー!

消費税率引き上げ?自民党ガー!

などなど。

1つを見て、すぐに「ガー」と極端な結論に至る、超短絡思考。

そこに論理がない。犬もびっくりのロジックなしの、いきなり結論。

放射能ガーと言う前に、放射線量の計測データを見たのか?いっとき福島では全数検査をしていたのを知らんのか。

自衛隊なんかどう見ても軍隊だろ。この自衛隊がいるから、在日米国軍がいるから、中国や北朝鮮は太平洋に出てこれないわけだ。自衛隊を解散して、米軍が引き上げたら、中国は速攻で太平洋に出てくるぜ。

中立、平和を目指すイコール軍隊を持たないというわけではない。永世中立国のスイスでは徴兵制があるし、予備役軍人を含めると軍人は80万人にもなる。ちなみに自衛隊は約22万人だ。

2019年から消費税がいよいよ10%になる。それでも欧米に比べれば、まだ低い。OECD加盟国で10%以下の税率の国はカナダだけだ(出典:Wikipedia→2012年データとちょっと古いけど)。税収入における消費税の占める割合も日本が一番低い(米国が低いが、VAT制度がないため、計算尺度が異なる)。10%ガーと言う前に世界を見ろ。

短絡思考の人の特徴

こういった「オール・オア・ナッシング」、「0か1」しか考えられない人の特徴は2つある。

・自分中心かつ自分が正しい

・自分以外がなんとかしろ

どんだけジコチューなのよ。

待機児童数が増えてる?許さん。俺の子どもはどうしてくれんだよ。保育園の数を増やさない政府が悪い。安倍ガーとか。

確かに待機児童数は減るどころか増えてる。ただし、東京だけが圧倒的に多い(7,000人超え)だけで、他はそれほどでもない。待機児童数が1,000人を越えてるのは埼玉、千葉、東京、大阪、沖縄の5つだけだ(2015年データ、厚労省)。

東京で待機児童になってしまうなら、比較的保育園に入りやすい神奈川(625人)に引っ越すという考えはないのか。周りの話を聞いていると、埼玉でもすんなり入れたという話をよく聞く。

こういう人たちは東京以外の選択肢が頭にない。

なんで俺が引っ越さないといけないのだ!政府が悪いんだろ!行政が悪いんだろ!ふざけんな!となる。

なんでもかんでも、「なんで俺が」という思考になり、解決策は自分以外が用意しろと要求してくる。

クレーマーと同じ思考だが、クレーマーはちゃんと原因と対応方法を説明すると納得する場合が多いので、クレーマーよりタチが悪い。

短絡思考は誰にでも陥る可能性がある

上記ほど極端ではなくても、誰にでも短絡思考で結論に達してしまう傾向はある。

仕事でも、ある側面だけを見て「全部オーケー」と早合点し、決裁を取ろうとしたら、社長から「ここの部分のリスク算定はどうなっていますか?」と切り替えされる。

社員同士が揉めた時、「あの人はお客様の前でこんなこと言ったんですよ。懲戒処分ものでしょう」と一方が主張しても、ちゃんとした上司なら、「あの人」からも話を聞く。たとえ発言が事実だったとしても、なにか理由あってのことかもしれないからだ。

気持ちが高ぶると誰でも短絡思考に陥りやすくなる。

その時、冷静に判断できる人の意見を聞くようにしよう。頭がいい人は世の中を0か1のビットでは見ていない。

量子よろしく、その中間には無数の状態があることを知っており、それぞれについてシミュレーションを頭の中でしてる。

結論に至る一歩手前で「本当に大丈夫なのか?」と、一瞬心の中でブレーキを踏むようにしよう。

 

 

 

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