モチベーションが高いなら大企業はやめた方がいいよ

モチベーションが高いなら大企業はやめた方がいいよ

いろんなことにチャレンジしたい、自分の力を試したい、成長したいという人の話ね。

自分は転職履歴9回、フルコンサル(常駐)4回、常駐ではないコンサル数知れずと、今までいろんな企業の中で仕事をさせてもらってきた。

自分が在籍した中で大企業は2社ある。その経験から「もう大企業は懲り懲り」と思ってる。

主な理由は2つ。

レガシーな人事制度

今は昇進自体ほとんど興味ないけど、若い頃はこれでも「少しでも上の役職に!」と思ってる時期があった。

2社目の大企業にいた時の話。

役職につくには年に一度行われる面接試験にノミネートされないといけない。ある年、自分より1つ年下の男性がノミネートされた。

その時直属上司に呼ばれて、言われたことがある。

「お前が仕事ができることはみんな認めてる。でもな、うちの会社は管理職になるには5年以上在籍していないとダメなんだよ」

別に「なんで僕はノミネートされないんですか」と一言も言ってないんだよ。顔に出てたんですかね。

彼がノミネートされるのは全然いい。スキルもあるし、人柄もいいので人望もあるし。

ただ、「は?5年在籍?実力主義を会社のポリシーで謳ってませんでしたっけ?」と思ったの。

くっだらねーと思って、それ以降自分で転職する時大企業は対象外だったし、大企業に勤める友人から誘われても即お断りしてた。

意思決定が遅い

意思決定が速いのはベンチャーだ。特に外資のスタートアップなんか、逆に「ちょ、ちょっと待って」と言いたくなるぐらい速い。

朝令暮改なんて当たり前。だって、朝決定したことが、夕方には世界時勢が変わっていて、方針を変えないといけないなんて、しょっちゅうだから。

その速さがベンチャーやスタートアップにはある。しかもボトムアップで変更されるなんてこともごく自然に行われる。

例えば

自分:「アメリカでこんな製品出ました。どうします?」

上司or社長:「え?ソースは?あ、ほんとだ。すぐにIRに連絡して、うちもプレスリリース出そう」

みたいな。

はえぇ・・・・って感じ。これが実に気持ちいい。

一方で、大企業になると金星の自転速度ぐらい意思決定が遅い。

自分は、新卒で入った会社が携帯キャリアだったということは以前書いたけど、非常に意思決定が遅かった。

なにを決定するにも稟議書が必要。そして、その稟議書の承認に10人以上いる役員の決裁が必要。

社長から役員までの決裁承認欄だけでページの1/3を占めるぐらいだった。

そして、稟議書を提出すると、ほぼ間違いなく全員の役員から「ちょっと来なさい」と呼ばれる。

まずは平取から「これはどういう内容なんだ?」と聞かれ、答える。「分かった、ここを直しなさい」と言われ、修正する。

修正した稟議書を手持ちで平取に持っていき、承認印を押してもらう。

5分後、常務から内線がかかってくる。「ちょっと来なさい」

「内容はいいんだけど、ここの表現がまずい。こう直しなさい」と。

直しなさいと指摘された箇所はさっき平取に言われて修正した箇所だ。話を聞くと、最初に書いた表現で問題なかったじゃん、みたいな。

常務に言われた通りに修正すると、また平取に「お前、俺の言うことを聞いてなかったのか」と言われるから、2回目は平取を飛ばす。

平取の承認印はどうするのかって?

もう、こういう流れは分かってるので、本論は2ページ目以降になるようにするわけ。

1ページ目の1/3は承認欄だし、残りの2/3はタイトルとか図を貼るだけとかにしておくの。

で、修正したら、そのページだけ差し替え、表紙の平取の承認印は残して、常務に持っていくわけ。

こういうことが10人の取締役と社長の間で毎回行われる。

これが急ぎの決裁だと朝から晩までずっと役員室を回るので、ヘトヘトになる。

当時は新卒ぺいぺいだったから、「仕事ってこんなものか」って思っていたけど、今なら「あほらし」と醒めちゃうね。

今から思うに、たくさんいる役員の誰もが、決裁の責任を取りたくないと思ってるわけ。

アメリカの企業と仕事をしたことがあるなら知ってると思うけど、企業の規模に限らず、Cがつく人(CEO、COO、CTOなど)は「責任は全部オレが取る」というマインドが非常に強い。

だから、営業的なことでも技術的なことでも、誰かCグループの人と話ができれば、そこで決めてもらえることが多い。

そして、異様に速い。もちろん事前にメールや電話でネゴってはあるんだけど、「よく来たな、とりあえずランチ行くか」とCTOに誘われ、そのランチの場で契約が決まるなんてざら。

うわー、はえぇなぁ、あんたCTOだよな?営業条件をあんたが決めていいのかよ・・・なんて思いながら、米国出張は実質1時間のランチで終わりみたいなことは日常茶飯事。

そして帰国したら、その決定事項を承認してもらうために、稟議書を書いて、10人の役員に説明して回る・・・

うんざりだよ。

そう思ってる人。

転職するならベンチャーがいいぞ。

やる気があるならスタートアップが面白いぞ。

スタートアップ企業は大変だ。圧倒的に人がいないから、ベタな事務作業から高度なスキルを求められることまで全部やらないといけない。

でも、「自分がこの事業を回している」という実感を得られる。大企業ではそんな実感ないでしょ?「所詮歯車の一つ」って感じでしょ?

ただし、注意が一つ。

ベンチャーと標榜しながら、実態は大企業病にかかってる企業がたくさんある。

ベンチャーの定義は難しいけど、一般的には従業員100人以下、創業10年未満あたりが当てはまる。

そんな若くて小さい会社でも、「あぁ、もう大企業病にかかってるね」という企業がたくさんある。

見分け方は、転職時のフローをチェックすればいい。

面接が3回以上ある企業はダメだ。本当のベンチャーなら、自分のレジュメを出した時社長(orカンマネ)が興味を持ってくれれば、いきなり「俺と面接しよう」と社長が出てくる。

ここで「まずは人事部から」と面接を回すような会社はダメだ。

あんたが欲しいと思う人材じゃないのか?だったら、なんで最初からあんたと面接できないんだ?人事部がスキルチェックできるのか?

本当のベンチャー企業なら、まず間違いなく2回以内で社長が出てくる。1回目は担当部署のキーマンが「入社したらお前が面倒見るんだから、面接しろ」と言われるのだけど、キーマンが「ぜひ欲しい」と上申してくれたら、次はいきなり社長だ。

それが、「うちはベンチャーです」と言っておきながら大企業病にかかってる会社は、書類選考→人事部面接→担当部署面接→社長面接と3回も面接があったりする。

3回も面接しているうちに、他のベンチャーで内定取れましたというリスクを考えてないんだよね。面接だけで1ヶ月かかったりするから。

そして、レスポンスが遅い。

面接と面接の間で1週間以上かかるし、内定が出ても条件提示にさらに1週間かかったりとか。

とあるインド系ベンチャー企業に転職しようとしていた時のこと。そこに勤めていた友人に誘われた。

友人がHR(人事部)に「絶対取ってくれ」とネゴってくれていたおかげで、内定が出ること自体はほぼ既成事実だった。

面接は1回だけだった。

HRとマネージャーで面接していたのだけど、「ちょっと待ってね」と、たまたまその日オフィスにいたカンマネも呼んでくれて、自分のスキルがどうこうというより、「君が入った後、どうやって事業を発展させようか」という話で会話が盛り上がっていた。

とっても円満に進んだ面接だったけど、条件の提示が一向に来ない。こちらは今の会社をすぐにでも辞めたいのにだ。

3週間待ったけど、なんにも連絡来ないので、すでに内定が出ていた別のベンチャーに行くことにした。

ま、今から思えば友人に「返事が来ないんだけど?」って言えばよかったんだけどね。

その友人とは今でも付き合いがあるけど、彼はその時のことをいまだに怒ってる。「HRがすぐにofferを出さなかったから」と。

結局offerは面接から1ヶ月後に来た。

条件は良かったけど、さっきの1時間とこれからの1時間で大きく世の中が変わるIT企業にあって、決定に1ヶ月もかかる企業はこちらから願い下げだ。

そうやって、「うちはベンチャーです」と言いながら、すでに大企業病に侵されている企業もたくさんある。

面接のやり取りをしながら、「この企業は大企業病にかかっていないか?」と注意深くチェックしよう。

 

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