アコースティックギターの始め方

アコースティックギターの始め方

エレキギターなどを含め、今までギターを弾いたことがない人がこれからアコースティックギターを始めようとする時の練習方法と、躓きやすいポイントを紹介します。

アコースティックギターの選び方

初めてアコギを買うなら安いもので十分です。最初のうちはローポジションしか使わないし、弦の鳴りの違いも分からない。だから「続くかどうか分からないから、まずは安いもので」と割り切って考えていいと思います。

実際自分も中学1年の時親父に初めてアコギを買ってもらったけど、楽器店で一番安い12,000円ぐらいのヤマハのギターだった。35歳を過ぎた頃マーティンを買ったけど、それまでのおよそ20年、ずっとこの安いギターを弾いてきた。

楽器店で買うなら、できればアコギを弾いている人に同行してもらい、選んでもらうのがいいと思う。安いものでいいといっても粗悪品だと練習する気が失せるからだ。

粗悪品でよくあるのが弦高が無茶苦茶になってるギター。弦高とは指板と弦との「隙間」のことで、これが高過ぎると弦を押さえるのにかなり力が必要になって指や手首が痛くなるし、低過ぎると弦とフレットが触れてしまい、変なノイズが出る(ビビリという)。

周りにギターを弾ける人がいなければ、店員に正直に「ギターを弾いたことがないんだけど、アコギを始めたい。初心者向けで安いものを紹介してもらえませんか」とお願いしてみよう。親切にいろいろ教えてくれるはず(店員が面倒くさがるようなら、その店で買うのは止めた方がいい)。

大きめの店なら手頃な値段のギターを2-3本持ってきてくれるはず。それを恥ずかしがらずに一度弾かせてもらおう。ピックで「じゃら〜ん」程度でいい。

その2-3本の中でも自分に合うものがあるはず。フィーリングって結構重要で、毎日弾くモチベーションにもなる。

アマゾンで「アコースティックギター」を検索し、価格の安い順に並べてみると一番安いものだと4,000円台からある。まじか。

ただ、さすがにこの価格帯のギターはレビューの評判が非常に悪い。それを参考にしつつ、自分の予算と相談しつつ、アマゾンで選んでもいいと思う。

ざっと見た感じ、目についたのは例えばこのギター。この記事を書いてる時点で、お値段7,780円。1万を切ってるなら十分安い。レビューの評判も悪くない(3件しかないけど)。

できれば楽器店で買う

今の時代ネットでギターも買えるし、レビューも参考になる。でもやはり、できれば楽器店で買うことをオススメしたい。

というのも、これからギター、特にアコギを始めるのであればいろいろ教えてもらわないといけないことがあるからだ。

最初にやってくるのがチューニング。6弦の音を正確に合わせるのはなかなか難しくて時間のかかる作業だけど、「行きつけの店」みたいな店を作って、店員さんと顔見知りになっておくと、こういったことも教えてもらえる。

ギターという趣味は最初にギターを買っておしまいではなく、その後も弦やピックなど定期的に買うものがある。だから行きつけの店でそういったアクセサリー系を買うようにして、その度に「ピックっていろいろあるけど、どれがいいの?」なんて聞いてみるといいと思う。

最初に必要になるアクセサリー

アクセサリーもいろいろあるけど、最初から必要になる、最初から買っておいた方がいいものは以下の通り。

【ピック】
ピックにも実にいろいろ種類がある。大きいものから小さいもの、形も様々、重さも様々、材質もいろいろ。

これから始める段階なら正直なんでもよくて、店でいろいろ触って気に入ったものを買えばいいと思うし、複数の種類を買って、弾いているうちに「これがいいな」と選ぶようにしてもいいと思う。1個100円ぐらいのものだしね。

ただ個人的にオススメなのは「大きめの三角形型で、ミディアムタイプのもの」

フォークソングみたいな弾き語りから、ロック系のガシャガシャ系まで大きな三角形型だと万能にこなせる。

そして幅広く対応するという点では固さはミディアムが一番いい。柔らかいものだと音があまり鳴らないし、少しハードに弾くとすぐにピックが割れる。

逆に一番固いハードだと、ロック調しか弾かないならいいけど、弾き語りや繊細な曲を弾こうとすると音が固くなりすぎてしまう。

自分が長年愛用しているのはフェンダーの大きめのミディアムピック。アマゾンで検索したら、なんとあった。ピックも買えるんかい。

自分は今は週末にしか弾かないから、ピックはだいたい年に2-3枚買う程度。毎日弾くなら2-3ヶ月に1度変えた方がいい。だから店に行った時3-5枚をまとめて買っておけばいいと思う。上記アマゾンの例だと今調べた時点で10枚699円なので1枚あたり69円だね。やっす。

【カポタスト】
通称カポ。これは調を変えるのに使う。

まだギターを弾いたことがない人なら「は?」って感じだよね。でもまぁ、高いものでもないのでいいから買っとけ。

カポにもいろいろ種類があるんだけど、自分がいろいろ試してきた中では個人的に気に入ってるのがこのタイプ。

もう10年以上↑のものを使ってるけど、それまではこれ↓を使ってた。買い換える時店にこのヤマハのカポがなかったので↑のものを買ったというわけ。

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これまたアマゾンで「カポタスト」を検索してみると、さまざまなモノが出てくる。どれを選んでもいいんだけど、1点だけ「止めておいた方がいい」というのは、1,000円以下の安いタイプによくあるバネでのみ止めるタイプ。

手軽でいいんだけど、たいてい弦を押さえる力が全然足らず、ピッキングしようものなら開放で全然音が鳴らない。

それを上記2点のようなネジで締めるタイプなら「ぎゅっ!」と締めることで、開放でもよく鳴る。だから自分はもう30年以上このタイプのカポしか使ってない。

話が最初に戻るけど、カポはこれを例えば2フレットとかに「がばっ」と被せて使う。人差し指で2フレット6弦すべて押さえるようなもの。

この状態でコードのCを弾くと、指はCを押さえてるけど実際にはDが鳴るという仕組み。つまりキーを上げる時に使う。

なんでこんなことするかというと、2つ理由があって、1つは「プロが使ってるから」

というのも、アコギを始めるからにはアコギを弾く好きなプロがいるんだよね?アコギを弾くプロなら、カポを使っていない曲はないと思う。

楽譜を手に入れていざ練習!という時に「カポ:2」とか書いてるわけです。こういう曲でカポを2フレットにはめないと原曲と同じキーで弾けない。

もう1つは、将来ギターに慣れてきた頃いろんな曲をコピーするのに自分なりにキーを合わせるという場面が多々出てくるから。

例えば中年オヤジのカラオケの定番、やしきたかじんの「東京」。キーはBmで、歌に入った部分のコード進行はBm→A→G→F#7→Bmと動く。

バレーコードと呼ばれる、人差し指で6弦全部押さえるタイプのBmが何回も出てくるので弾いてるうちに疲れてくるし、曲の途中でC#7とか出てくるからなかなか面倒。

これをカポ:2として弾くとコードはAm→G→F→E7→Amと、フォークソングでよく見かける簡単な運指になる。さっきのC#7という少々面倒なコードもB7というオーソドックスなものになる。

こうやって弾きやすいコードにしてしまえるのがカポの素晴らしいところ。

あとは余談だけど、「このフレットにカポをはめてこそ」という変態的な名曲が世の中にはある。代表的なのはサイモンとガーファンクルの「スカボロー・フェアー」。

あれは7フレットというとんでもないハイポジションにカポを嵌めた上で、変態的な運指でアルペジオが進んでいく。しかし実に美しい曲になってる。

この曲は7フレにカポを嵌め、あの運指でコードをアルペジオするからこそ生まれるサウンドなんです。S&G、変態だわ。

【ペグ巻き】
ペグ巻きは弦を張り替える時に使う。ヘッドについてる6つの金属のネジみたいなものをペグと言うけど、これをクルクル回して弦を緩めて弦を外し、新しい弦を張ったらまたペグを回して弦を締めていく。

手でやってもいいんだけど、このペグ巻きがあると弦を張り替える時間がかなり短縮できる。これも高いものではないから、とりあえず買っておけ。

自分が使ってるのはこのタイプ。

アマゾンで275円だ。また、↑のものもそうだけど、先っぽに切り込みがあって、これはブリッジピンを抜く時に使う。

ブリッジピンとはここ↓

弦を緩めた後このピンを外して弦を外すわけだけど、結構固い。指で抜けないピンもあるので、ペグ巻きの切り込みをここに引っ掛けて引き抜くと、テコの原理で簡単に抜けるようになる。

【ニッパ】
なくてもいいんだけど、あった方がいいのがニッパ。弦張り替え時、ペグを緩めて緩めて・・・全部緩めて弦を外してもいいんだけど面倒臭い。

ある程度緩んだらサウンドホールあたりでニッパを使って弦を切ってしまう。これでかなり作業時間が短縮される。

また、新しい弦に張り替えるとヘッド側(ペグ側)にかなり弦が余る。この余った部分をニッパで切るとさっぱりする。

プロの中には余った弦をそのままにして「びよんびよん」状態のギターにしている人もたまに見かけるけど、パフォーマンスならまだしも、個人で練習するならあれは邪魔で危ない(目に刺さったら最悪失明する)ので短く切っておこう。

【スタンド】
なくてもいいかな・・と思いがちだけど絶対あった方がいいのがギタースタンド。安いものでいいからギターはスタンドに立てかけ、ケースにはしまわないようにしよう。

というのも、後で書くけど初めてギターを練習する時大事なのは「15分でもいいから毎日弾くこと」

この時ケースに入ってると、いちいちケースを引っ張り出してきてギターをケースから出すようにしてると、そのうち面倒になって毎日は弾かなくなってしまう。

だから「地震が来て倒れたらどうする?」「さびない?」という心配をぐっと抑えて、ケースに立てかけておき、気が向いたらいつでも弾けるようにしよう。

これも安いので十分。アマゾンだと↓のもので680円。

ただ、自分の場合ギターが触れる部分にゴムが当たるのがなんとなく嫌で、ネックとボディが触れる2箇所には包帯を巻いて緩衝材代わりにしてる。

【弦】
これも最初は必要ないけど、弦は切れるものなので予備として常に1-3パックぐらいは用意しておこう。これから練習しよう!とチューニングしている時に「びーん!」と弦が切れ、ストックがない時の失望感はギター弾きなら誰しも味わってると思う。

これまた弦にも実にさまざまな種類があって、初心者だとどれがいいのか分からないと思う。理想はいろいろ試してどれが自分好みか体験するといいんだけど、慣れるまでは細めの弦でいいと思う。特に低音弦が太いとすぐに疲れるので嫌になっちゃうからね。

鉄板はライドゲージだけど、初心者ならより細いスーパーライトとかコンパウンドでいいでしょう。買うなら6弦セットで買う。1本だけ弦が切れても交換する時は6弦全部張り替える。コスパが悪いように思うかもしれないけど、そういうものだと思っておきましょう。

安くて手頃、でもしっかりした弦という意味ではヤマハがいいでしょう。スーパーライトならこれ。1セットで637円。

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コンパウンドならこれ。702円。

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最初の半年〜1年はコンパウンドでいいんじゃないかな。毎日ギターを弾く習慣ができ、弦の鳴りに不満が出てきたら少しずつ太い弦にして試してみればいいと思う。

太い弦ほど鳴るのでピッキングにしろ、指弾きにしろギター本来の鳴りが出てくるけど、疲れやすくなるので長時間弾くには難しいというデメリットもある。あと太すぎると特に低音側でビビりが出る原因になることもある。

だから、とりあえずコンパウンド、エキストラライトあたりの超細い弦からライト、ミディアムゲージあたりまで試してみて、どのへんが自分にとっていいのか、トレードオフになる太さを試してみるといいと思う。

また、同じライトゲージでもメーカーによって多少太さが違うこともあるので注意。例えばヤマハのライトゲージだと6弦は0.053インチだけど、マーティンだと0.054インチと若干太い。

ちなみに自分はマーティンのギターを使っていることもあり、弦もマーティンのライトゲージを使ってる。

不要なアクセサリー

楽器店に行くといろんなアコギ用アクセがあって、最初のうちは買ってみたくなると思うけど、「それ、いらんよ」というものをあげていく。ま、買ってもいいんだけどね。

・チューナー
あったらあったで便利なんだけど、今はスマホで無料チューナーアプリがたくさんある。だから専用機のチューナーは不要。ギター買う時にお店が「おまけであげる」とかいうなら、ありがたくもらっておこう。でも買うほどではない。

・ポリッシュ(+布)
木本来の美しさを出すポリッシュ(+布)だけど、こういっちゃなんだが安いギターに下手にポリッシュ使うと逆に汚れることがある。実際自分が使っていた安いヤマハのギターは白い曇りみたいなのが出た。

それ以来20年以上ポリッシュは使っていない。ステージに出て人前で弾くとかならまだしも、自宅で一人で楽しむだけなら見栄えなんてそれほど重要でもないのでポリッシュはいらない。

そうでなくてもギターにはちゃんとコーティングされているので、普通に使っている分にはちゃんと輝いているからね。

・ストラップ
いらん。

将来うまくなってステージに立つという時になって買えばいい。練習するだけなら椅子に座って弾けばいいのでストラップは不要。

ギターを始める前に知っておいて欲しいこと

ギターもアクセサリーも買った、さぁ始めるぞ!という前に知っておいて欲しいことが1つある。

それは「15分でもいいから、最初の1ヶ月は毎日弾く」ということ。

理由は2つあって、1つはギターを弾く習慣をつけること。一度弾かない時期を作っちゃうと、その後ずっと弾かなくなり、せっかく買ったギターが倉庫でホコリを被ることになるんです。

もう1つ、これが大事なんだけど、「なるはやで指先にタコを作る」こと。

周りにギターを弾く人がいたら左手を見せてもらおう。指紋がないはず。ギタリストは犯罪無双なんです。

そして「ねぇ、両手を合わせてみて」とお願いしてみよう。左手の方が長いはず。これは指先にタコができているから。

アコギの場合この左手指先のタコがないと弦を押さえた時痛いんです。10分も弾いてると痛くなって止めたくなる。

逆にタコができてしまうと1時間でも2時間でもギターを弾き続けることができる。

今まで友人や会社の同僚が「ギター教えて」と来て、実際手ほどきしたこともあるけど、ほとんどの人が1ヶ月で止めていってしまう。

理由を聞くと「なんとなくギターを触らなくなった」と「弦を押さえると痛いから」がほとんど。

だから、痛くても最初の1ヶ月は我慢して、15分でもいい、毎日弾いてください。毎日弾いてると多分2週間ぐらいで指先にタコができる。

ギターを弾いていて本当に楽しくなるのはその時からです。

練習方法

これは中学1年の時に初めてアコギを買ってもらった時に自分で試したステップだけど、今でも「これから始める人」には向いてると思う。

おおまかな流れは
・1-3弦だけで弾く
・上3弦だけでコードが弾けるようになったら、それに合わせて歌う
・6弦全部でコードを押さえるようにする。もちろん歌う
・バレーコードを練習する
というもの。

ここまでできれば立派な初心者脱出。参考までにそこまで来た後のステップとしては
・スリーフィンガーを練習する
・変則的なアルペジオを弾く(ビートルズのブラックバードやS&Gのスカボローフェアーなど)
・カッティングを覚える
・ソロを弾く
・ピックでアルペジオを弾く
という感じ。

ここまでできれば、「え、ギター弾けるの?なんか弾いて〜」と言われた時でも「おぉ!」と言ってもらえる程度にはギターで弾き語りができる。

ま、それはまだ先のことなので、まずは脱初心者のステップを詳しく見ていこう。

1-3弦だけで弾く

アコギの場合(エレキもだけど)、まずはコードを覚えないといけない。最初のうちは代表的なものだけでよくて、C、D、E、F、G、A、Am、Em、Dmあたりで十分。7thとかは最初は無視。全部7thを無視したコードにする。例えば楽譜にC7と書いてあってもCで弾く。

そして、最初のうちは6弦全部でコードを押さえるのは大変なので、高音側3弦(1、2、3弦)だけでコードを押さえる。

例えばCだと本来6弦全部のポジションはこうだけど

これですら弾き始めの頃は大変なわけです。覚えるだけでも大変で、最初は「えぇと、5弦の3フレットに薬指・・・4弦2フレットに中指・・・」と、一つ一つコード表(運指表)を見ながら押さえることになる。

こんなことしてたら1曲全部通すのに膨大な時間がかかるし、最初のうちは6弦全部使ったコードの音が綺麗に鳴らない。

だから、1/2/3弦だけを使うんです。

Cだと2弦1フレットに人差し指を置くだけ。

これをピックで6弦全部「じゃら〜ん」とするとカオスなサウンドになるので、最初のうちは指弾きで(ピックを使わない)、1/2/3弦だけを弾く。8分音符のアルペジオでいいでしょう。

この「上3弦だけを使う」方法で、とにもかくにも1曲全部弾けるようになるのを目指そう。ゆっくりのテンポでいいし、原曲がどうあれ、まずは右手親指+人差し指+中指の3本だけでアルペジオを弾く。

右手親指は3弦、人差し指が2弦、中指が1弦を担当する。

不思議なもので、ベース音もない、高音3弦だけを使ってるのに最初の頃は弾いてる気になるんです。楽しくないと音楽じゃないからね。

ちなみにこの方法で自分が初めてアコギで練習したのはさだまさしの「関白宣言」

一昔前のフォークソングはコード進行がシンプルなので覚えやすいしね。関白宣言なんて7thを無視すれば、4つしかコードは出てこない(間奏部は除く)。

関白宣言は後半、アコギでは難しい技術に入るスリーフィンガーが出てくるけど、初心者のうちは当然これも無視。全部8分音符のアルペジオで弾いちゃう。

最初の1ヶ月はこれを繰り返そう。

歌う

上3弦だけで1曲通して弾けるようになったら、それに合わせて歌ってみよう。

弾き語りをやったことがないと、「自分で弾きながら歌う」難しさに驚くことでしょう。たとえゆっくりめテンポで8分音符のアルペジオだけであっても、それに乗せて歌うのは難しい。

だからこそ、簡単な3弦使っただけの練習方法のうちに弾き語りを練習するんです。最初の1ヶ月はタコを作る目的もあるけど、「簡単でいいから1曲弾き語りができる」ようにすることを目標とする。

傍から見たら「え、それで弾いてんの?」って言われるかもしれないけど、それでも1曲弾けたら「ギターって楽しい!」って思うようになる。それが一番大事。

6弦全部で弾く

その次のステップがいよいよ6弦全部を使いましょうという段階。毎日弾いてたら時期的には1ヶ月後ぐらいだと思う。

ここまでくれば、主要なすべてのコードと7thなんかも覚えるようにしよう。7thにも2つあって、通常の7th(C7とかAm7)と、メジャー7th(CM7orC△7)がある。どちらも積極的に覚えていこう。

この時まではピックを使わず、指で弾くようにしましょう。

ピックを使うと確かに簡単なんだけど、後々スリーフィンガーを練習する時に指で弾く癖がないと、いつまで経っても挑戦しようとは思わないし、最初のうちは6弦全部しっかり押さえられないことも多いので、どの指が押さえられてないか把握するためにも指で弾いた方がいい。

指先にタコもでき、6弦全部で弾けるようになり、それに合わせて歌えるようになると、もうギターを弾くのが楽しくて仕方がないと思う。ここまで来ればおめでとう、もう「やーめた」ということにはならない。

バレーコードを覚える

アコギの難しさの1つに6弦全部を人差し指で押さえるバレーコードがある。FとかBmとか。

最初のうちは無理して人差し指で6弦全部押さえなくていい。

Fだと4弦3フレに薬指、3弦2フレに中指、1-2弦1フレを人差し指で押さえ、5-6弦は触らないようにする。Bmも同様。4弦を小指で押さえ、3、2、1弦をそれぞれの指で押さえる。

それで弾けるようになってきたら、いよいよ人差し指をがばっと6弦全部に被せる本来のFとかBmに挑戦しよう。

何回も試すうちに、どこの弦がうまくなってないか分かると思う。特に人差し指の位置を少しずつ変えながら、また力の加減も変えながら試すと、やがて6弦全部が綺麗になる位置と力加減を見つけられると思う。

個人的に思うのは、バレーコードの場合自分が思っているよりも強めの力で人差し指で弦を押さえるということ。「こんなに必要?」と思うぐらいの力で押さえてみよう。

だからバレーコードが続くと疲れるんだけど、これも慣れで、普通にバレーコードを弾けるようになってくると、自分的にはそれほど力を入れてない感じなのに綺麗にコードが鳴るようになってくる。

主要なバレーコードが弾けるようになったら、7thも挑戦しよう。F7、Bm7、Gm7あたりが代表的なものかな。他のコードはこの形のままフレットがずれただけだからね。

ここまで来ればピックも解禁。ちゃんと全部の弦を指で押さえられるようになっているはずなので、ピックで弾いても綺麗に音が鳴ると思う。

ピッキングも6弦全部をアップダウンする簡単な「じゃかじゃか弾き」から、各弦を弾くオルタネイトピッキングまでテクニックは様々だけど、このレベルになるともう初心者じゃないので、ここでは割愛します。

アコギの弾き語りが美しい名曲たち

最後に、初心者向けじゃないけど、世の中にはこんなに美しい弾き語りの曲があるという紹介をいくつか。

さだまさし「まんまる」

オープンGチューニング+カポ2というオープンAチューニングにした、まっさんの弾き語り名曲中の名曲。

youtubeではライブ映像しかなく、弾き語りという感じではないけど、アルバム収録で発表された時は1曲通して弾き語りされています(アルバムは「Advantage」に収録」)

オープンGチューニングなのですべてのコードが変則的な運指で、かつサビになるとハイポジが連続し、またギターソロ部分ではバック部分のコードも変則で非常に難しいギター曲なのですが、弾けるようになると「ギターやっててよかった!」と喜びを味わえる曲です。

サイモンとガーファンクル「スカボローフェアー」

言わずと知れた名曲。カポを7フレに嵌める、とんでもないハイポジで、かつ変態的な運指なので、この曲専用の運指を覚える必要がある。聞くと弾くとでは大違いで、非常に難しい曲だけど、弾けるようになるとあっさり弾けるから不思議なもの。

ビートルズ「ブラックバード」

初めて聞いた時は衝撃を受けた。世の中にはなんて美しいギターソングがあるんだと。

そして楽譜を見て二度目の衝撃。なんて難しい曲なんだと。ポール、その運指おかしいから。

運指だけでなく、この曲は変拍子が入り混じっているので慣れるまではなかなかすっと弾けない。でもスカボローフェアーと同じく、一度弾けるようになると今やギターを弾く小手馴しになるから不思議。

この曲を「綺麗だ」と思ったら、ぜひ楽譜を入手してトライして欲しい。ただ、この曲は一般に出回っている楽譜に書かれている運指とは違い、ポールは右手親指と人差し指の2本だけで弾いてる(ポールは左利きなので左手親指と人差し指のみ使用)。

だからこそ、あの独特なサウンドになってるんだけど、ポール、その運指おかしいから。

その証拠が本人プレイによるこの映像。

長渕剛「親知らず」

リハ抜きでいきなり紅白でこの歌を歌い、過激な歌詞のためにNHKのプロデューサーから「二度とNHKには出さん」と出禁食らったと噂のこの曲。

ブルース調のバックギターがとてもかっこいい。サビのブルースコード、イントロやエンディングのフィルイン、カッティングによる刻みなどピッキングギターの醍醐味です。

MIYAVI「GANRYU」

まぁ、ちょっとここまでくれば超絶過ぎて練習する気すら失せるけど、アコギの一つの頂点として。

スラップと呼ばれるテクニックを駆使して激しいビートをアコギ一本で刻む当時のMIYAVIは最高です。後にエレキに移っちゃったけど、個人的にはアコギを弾いていた時期のMIYAVIが好きです。

押尾コータロー「HARD RAIN」

変則的なオープンチューニングで、スラップやタッピング、カッティングなど駆使して奏でる独特のスタイルの押尾コータロー。なかでもこの曲はギタリストにとっても一つの登竜門と言われるほど難しい曲。かっこいいぜ!

ヌーノ・ベッテンコート「Midnight Express」

ヘビメタバンド「Extreme」のライブ中ソロでもともとは演奏していたんだけど、後にアルバムにも収録された、ファンの間では有名なアコギのソロ。

まぁ、まずは見て欲しい。そして興味を持ったら楽譜を見て、トライして欲しい。弾くだけなら練習すればできるんだけど、ヌーノのようなサウンドを出すのはできない。プロの凄さが分かるのも自分でギターを弾いてるからでこそ。

さぁ、楽しもう!

アコギは奥が深い。最初は3本指だけでも楽しめるのに、プロのすごい曲をたくさん知るにつれ、アコギの奥の深さを知るようになり、ますます楽しくなる。

アコギは電子楽器と違い、左手の指、骨をつたって音が体に入ってくる感覚がとても楽しい。体ぜんたいで音を感じられる。

そしてギターが弾けるようになり、お金に余裕ができてきたら、ぜひ一度楽器店でアコギの最高峰Martinを弾かせてもらおう。

「今日買うつもりはないんだけど、マーティン試していい?」と店員に尋ねると、どこの店でも快くギターを渡してくれるはずだ。

今安いギターを使ってるなら、30万を越えるギターとの違いに愕然とするだろう。

そして「いつかはこいつを買うぞ!」と強く思う。

かくして、人生は楽しくなるのだ。

ちなみに自分が今使ってるのはマーティンのD28。プロもステージでよく使ってるギターだけど、最高です。一生これでいいと思えるほど、いつ弾いても素晴らしいサウンドを鳴らせてくれる。

サウンドハウスで今27万ぐらいだけど、買った当時はドル高だったので35万ぐらいでした。

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