西野監督の采配が分かる人はプロフェッショナルが分かっている人

西野監督の采配が分かる人はプロフェッショナルが分かっている人

予選突破をかけたポーランド戦で見せた英断

なにかと物議を醸したポーランド戦における西野監督の采配。後半の残り20分ぐらいで「攻めるな」という指示が出て、無気力試合となった。

リアルタイムで見ていたけど、「にしのん、やるね」と思った。

試合が終わると、twitterで怒涛の如く流れ始めた非難のツィート。曰く「くだらん試合だった」「もう見ない」などなど。

そうか、だったら見なきゃいいじゃんと思った。同時に「あの采配を理解できない人がこんなに多いのか」とも。

一応状況を振り返っておこう。

予選第3ラウンド。日本は引き分け以上で予選突破。

しかし、後半になって日本は失点。このまま終わると同時刻に行われているセネガル-コロンビア戦の結果次第になる。

日本が失点してしばらくするとセネガルも失点。

このままセネガルが0-1で負けると、日本はイエローカードの枚数の少なさで勝ち抜けという状況だった。

結果に徹することこそプロ

あの場面で監督として出せる指示は2つ。1つは攻撃的に行って、なんとしてでも同点以上に持ち込み、自力突破を図る。

もう1つはこれ以上の失点を避けることに徹し、セネガルがこのまま0-1で負けてくれることを願うこと。

指揮官は後者を選んだ。それも「なんとなく攻める気ない?」どころか、誰が見ても分かる「攻める気ありません」の、自陣でのボール回しに終始する方法。

おかげで会場も大ブーイング。長らくワールドカップを見てるけど、あれほど長時間に渡って大ブーイングが起こったのは初めて見た。

それを見ながら、自分も妻も「男やわぁ、にしのん(ガンバ時代の愛称)」と絶賛。

フィールドに指示を出し、念押しで長谷部も投入。徹底してた。

この時点からにしのんは「非難の責任はオレが取る」と選手・コーチ陣に告げていたんだと思う。そういう人だから。

自分があの指示を絶賛するのは、プロは結果・成果を出して初めて評価されることを西野さんが身に沁みて知っている人だったから、そしてそれが実行できる人だったから。

以前も書いたけど、サラリーマンでもプロ意識が低い人はとかく「がんばってるのに」と言う。がんばっても結果が出ていなければ評価はされないんだよ。

逆に週に1時間しか仕事していないのにトップセールスを取り、給料も馬鹿高い人がいても、こういった人は理解出来ない。「オレの方が長時間仕事してるのに」とグチを言う。

プロスポーツは観客を魅了していくらの世界なので、つまらない試合はプロの試合ではない。

そのロジックは一理ある。普通のゲームならそうだろう。しかし、今回のこの試合は違う。「面白ければ負けてもいい」レベルじゃない試合なのだ。

攻めて攻めて、でも負けて予選敗退・・・という結果よりも、予選突破という結果を重視した、それだけのこと。

エンタメ性よりも結果の方がプライオリティが高かった。西野さんにはそれだけのこと。

日本を含め、世界中のサッカーファン、メディアが注目する中で、自分ならあの指示、采配が出せるだろうか。普通は出せないだろう。

だから、西野さんは本物の監督なのだ。

それが分かる人はキーパーソンになれる。今キーパーソンじゃない人はあの采配は理解できないんではないだろうか。

あの采配を感情的に見てしまう人は、「キーパーソンにはあの判断をできる能力が必要」ということを体と頭が理解できるように訓練すべきだ。

スポンサーリンク

ライフカテゴリの最新記事